ゆらりゆれる初恋心【JM】 (ページ16)

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Episode 16 ページ16

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ランは、どうやってキムくんのことを好きになったんだろう

この前まで彼氏はいたけど

ランが軽い女の子では無いということはわかる

「珍しくAが難しい顔してるね」

「スンア、どういう意味？」

「難しい問題でも涼しい顔して解いちゃうのに」

「…じゃあこれは難問なのかも。」

その時、スンアの後ろをパクくんが通った。

そこまで狭い幅ではなかったけど

スンアに当たらないように

だけど悪い印象は与えないように配慮をして

後ろを歩いているのを見て、よく分からない気持ちになった

「…好きって、どういうこと？」

「…そういう事ね、」

「ねえ、スンア、」

「今日一日、今頭に浮かんでる人のことが好きだって思い込んで、過ごしてみて。」

スンアから返ってきた言葉は、少しだけ予想外だった。

…しかも、そんなこと出来るわけ。

「いいから。今日の夜、メッセージ送るからみてね？」

「…わかった。」

教室のど真ん中に席があるパクくんは

一人で座っていても

誰かしらが寄ってきて、いつの間にか大勢集まっている

…パクくん。今、私の頭の中にいたのは、パクくんだった。

今日一日は、パクくんのことを好きだと思って、生活をする

一体スンアは、何をさせようとしているんだろう

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