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プロローグ ページ1
怪我をした我を助けてくれたのは右目に眼帯をした男だった…
政宗「なんだ、お前怪我してるじゃねぇか」
小十郎「政宗様！そのような狐……」
「………」
政宗「可哀想に、手当してやるからな」
小十郎「仕方ありませんね」
頬に傷のあるオトコが深いため息をついた
その男の名前は伊達政宗と言うらしい
付きっきりで我の看病をしてくれ、大分怪我もよくなっていった
「(じー)」
政宗「なんだ、腹減ってるのか？」
「(こくり)」
政宗「これ食うか？」
小十郎「政宗様！」
政宗「ほら、食え」
A「(もぐもぐ)」
政宗「美味いか？美味いだろ、うちの小十郎が作る野菜は栄養満点だからお前の怪我も直ぐに良くなる」
A「(すりすり)」
政宗「名を付けてやろう、狐のままじゃ可愛そうだ」
A 「？」
政宗「そうだな、Aにするか。今日からお前はAだ。宜しくな」
A「こんっ」
それから、我が主人は戦に行く以外、いつも我を膝の上に座らせ撫ででくれた
小十郎と呼ばれる男は野菜を作っているようで、後をおいかけて行けば野菜をくれる優しい奴だった…
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作者名：黎 | 作成日時：2017年8月13日 0時
