誰かタイトル考えてごらん【夏油傑】【呪術廻戦】

いつもとは。 ページ5

ホントに珍しくまともなことを言われた。


我慢するだけ無駄、か。確かにそうかもしれない。
でも多分、私はある程度我慢した方がいい気がする。

自分でもちゃんと分かってるよ、私めっちゃ重いしうぜーなって。
でも好きなんだからしょうがなくない？しょうがないよね！うん！しょうがない！！


だから、ある程度は我慢するよ。



……我慢、するけど…それでも……






『………寂しい』





ヒュウっと冷たい風が吹いて思わず身体が震えた。
そういえば私お風呂上がりだった。風邪引いちゃうしそろそろ入るか。




『長電話しちゃって悪いね五条！
そろそろ…《なぁ、A》……ん？何？』



五《……今から会いに行ってやろうか》



『………え？』


五《……そんなに寂しいんなら、”俺”が話し相手でもなんでもなってやる》


『……五条…？』





いや、お前に来られても！！とか、何言っとんねーん！はよ帰れ〜！！とか、いつもだったらいつもの調子で返せたと思う。

………だけど





『………んーん、明日も早いし今日はもう寝ることにするよ。ありがとうね、五条』


五《………そ。ならいいんだけど。
じゃあもう家着くから切るね。僕も明日は高専に行くから、また明日ね》


『…うん！また明日！おやすみ！』

五《……おやすみ》






……いつもの調子で返せなかったのは、いつもと違ったから。

声のトーンが、あいつ特有の真面目な話をする時のトーンになってた。
しかも、しっかり固定されて滅多に顔を出すことも無くなった”俺”が出てきてた。

冗談とかじゃなくて、真剣に言った…ってことだよね。







『………あいつって、極たまに良い奴だよな』



いつもは軽口叩いてくるくせにな。ちょっとだけ嬉しかったわ。ちょっとだけな。




さーて、ホントに眠くなってきたしそろそろ寝よう。そう思って立ち上がろうとした時、突然何かに身体を包まれた。


回されたのは、ブランケットと私の大好きな腕。








夏「……風邪引いちゃうよ、A」


『……傑…』

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