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*
「...それとね、」
「まだあんのかよ、...」
ユウの震える声は、まだ続いた
思わず苛立った声を出してしまったオレの肩をあじは優しく諭すように触れた
「っ、わり、」
「......洗濯カゴに入ってた颯太の服から、少しだけどいつもと違う匂いがしたの、」
「どこかで、嗅いだことがある匂い」
その言葉でふとよみがえる高校の記憶
よくユウは、Aの匂い！とかあじの匂い！とか、友達の匂いを感じてはそう言っていた
そんなユウだから、気付いたんだろう
「まさか、って思った。きっと気の所為だって...」
「だけどあの日、帰りがけに颯太の家に来たの。私、いつものくせで抱き着いたんだけど、......」
＿＿同じ、匂いだった
この時オレは確信した、ユウが言うあの日はオレがアイツに問い詰めたあの日に間違いない
だから、オレにバレたことを颯太も知っていると
「その日は頑張って耐えた...多分、2人とも私が気付いたことには気付いてない、」
「...なんですぐ、おれたちに相談してくれなかったの、？」
「だって、みんなテストあるし、それに......」
下を向いていたユウと、突然目が合った
「湧、まだAのこと好きでしょ、？」
「っ、」
ユウは、優しすぎるくらい優しかった
「......オレ、Aに告った」
「っ、そうなんだ、」
「でも、颯太が好きだって、断られた」
「っ、......」
もう、ユウは確信していた
だから、隠すことなんか必要ない
そう思って伝えたけど、やっぱり悲しそうに顔を歪めるユウに、胸が苦しくなる
「...なぁ、ユウ、」
「な、に、...」
全ての決定権を持つのはオレでもあじでもない
そう思い、あじに視線を向ければ、オレの後押しをしてくれるようにあじは頷いた
「ユウは、どうしたい？」
「っ、わた、しは、......」
俯いていたユウは、何かを決断するように真っ直ぐ
オレたちを見て言った
「......ちゃんと、話がしたい」
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ucst0307(プロフ) - きいさん» 完結おめでとうございます！めちゃくちゃ面白かったです😭何度も読み返します！！ (2021年12月22日 0時) (
レス) id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - ucst0307さん» お返事大変遅くなってしまいすいません🙇♂️とても嬉しいお言葉ありがとうございます！最後まで楽しんでいただけていたら嬉しいです(^ ^) (2021年12月19日 16時) (レス) id: 5fec2377c4 (このIDを非表示/違反報告)
ucst0307(プロフ) - コメント失礼します。今一番楽しみにしている作品です！^ ^これからも楽しみに更新待っております♪ (2021年11月15日 0時) (レス) @page39 id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きい
| 作成日時：2021年9月25日 0時
