第26Q 高次元の読み合い ページ29
『監督、俺にナッシュを預けて欲しい。』
緑間「A？」
『残り3分 点差はまだある
ディフェンスだけ力を注いだって適わねぇ
盤面をこっちが支配する必要がある』
Aの目は、なにか企んだようにぎらついていて
景虎「策なしってわけじゃなさそうだな、
いいだろう、存分に暴れて来い。
緑間アウト橙野インだ、いいな？」
緑間「必ず倒してくるのだよ」
『なに当たり前なこといってんだよ、任せとけ』
コートの上に立つAの空気が変わる
ナッシュ「あ？今度はお前が俺と1on1に挑む気か？残念だったな、誰が俺の前に立ちはだかろうと結果は変わらない」
_ﾀﾞﾑﾀﾞﾑ
奇妙なほど静かで
ただただ聞こえてくるドリブルの音
集中しろ、ナッシュの音に＿＿＿＿＿
ﾀﾝ…ﾀﾝ…ﾀﾝ…ﾀﾝ…ｯﾀ
ここだ＿＿＿＿＿
ナッシュがボールを放り投げた瞬間
＿＿ﾊﾞｼｯ
ナッシュ「なっ…!!」
黄瀬「取った！！」
日向「さすが橙野、ボールを手にしちまえば誰も追いつけねぇ!!」
牧田「きめろA！」
ベンチの想いも全て背負ってAは跳ぶ
＿＿ｶﾞｺﾝｯ
ボールはすっぽりゴールの中に
『しゃあ！』
ナッシュ「(あいつは目を持っているが俺のような類のもんじゃないはずだった…
予備動作だってそんな一瞬の隙なんてつこうと思ってつけるもんじゃねぇ)」
_ｶﾞｯ
ナッシュがボールを持てばAが邪魔をする
ナッシュ「くっ…」
今度はナッシュがAを抜こうとする
【魔王の目】が試合を読む
Aが予備動作を推測して右に行くところの隙を着いての左に急展開＿＿＿＿
＿ｶﾞｯ
ナッシュ「!!」
確かにAは一瞬の音で右に反応した
しかし、恐ろしい反応速度でAはナッシュに食らいつく
ナッシュ「(…俺の動き一つ一つを察知してやがる)」
『俺は速さだけじゃねぇよ
生憎耳もいいもんで』
ナッシュ「耳だと？」
景虎「橙野は赤司のような目がない分、耳でナッシュがドリブル以外の動きに移る時の僅かな隙を察知してる。
いくらナッシュが未来を読んでいても動き出す瞬間は誤魔化せないからな。
それを審判の目で推測した場所に当てはめてスティールをしている」
緑間「そんなこと普通にやっていたら脳が焼ききれるのだよ」
目と耳 全てをフル活用してナッシュに集中力を注ぐAの目はギラギラしていて
その目に迸るオレンジの閃光
牧田「…あいつ、ゾーンに!!」
Aの集中度は 最大限まで開放される
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SEI(プロフ) - むさん» ありがとうございます！やっぱり色々あっても根底の好きは変わらないものですから！！ご愛読ありがとうございました (10月4日 22時) (
レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - この作品が大好きです！橙野くんが段々と心からバスケを楽しむようになっていく様子が本当に良かったです。 (10月4日 20時) (レス) @page37 id: ce382c9cb6 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - なるさん» コメントありがとうございます！じっくり執筆していたので、とても嬉しい限りです！ (2023年2月5日 10時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
なる(プロフ) - とても読み応えのある素晴らしい作品でした。 (2023年2月5日 8時) (レス) @page37 id: 285e4df361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEI | 作成日時：2023年1月24日 23時
