7つ目のキセキ -Last game-【黒バス】

第18Q コート上の最強は ページ21

シルバーを1人で食い止めようとする黄瀬の覚悟は本気だ。
完全無欠の模倣(パーフェクトコピー)で コートを自由自在にかけめぐる

点を防ぎ、点を稼ぎ、
チームの勝利のために一つ一つ確実にこなす

＿＿ｼｭｯ

『涼太!!』


Aも黄瀬を信じてボールを託す

黄瀬は青峰の不在を埋めるように
がむしゃらにシルバーに食らいつく


黄瀬「(あーあ…


ったく…流れ的にそうなっちゃったとは言え
ヘコむっスわー。まさかこんな損な役回りやるはめになろうとは)」


海常でプレイしているときならまず有り得なかった



いや、帝光でこのメンバーとバスケをしていた時も


勝利のために自分を犠牲にするなんて
まず選択しなかったはず＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




黄瀬「(けどイヤってわけじゃない。
それが最善ならためらったりするもんか。
やってやる！！)」



黄瀬はシルバーに負けじとパワーを注ぐ

黄瀬「らあッッッ！！！！」





シルバー「…(なん……だと！？)」


そしてついに＿＿＿＿＿








＿＿＿ｶﾞｺﾝｯ



「うわああ！マジか！！？」


シルバーをふっとばして黄瀬がゴールを決めた


『…(シルバーの体制が不十分だったとはいえ
まさかパワーで勝つとはな)


やっぱりお前、最高だよ涼太』





コートに降り立った黄瀬の目はギラギラと光っていて、
その雰囲気にAはニヤリと笑う

そしてそれはチームメイトも同様





青峰「(黄瀬……お前…!!)」
火神「(入ってやがる…ゾーンに！！)」






ただでさえ完全無欠の模倣を使用している黄瀬

つまり＿＿＿

若松「てことはゾーン＋完全無欠の模倣！？」
高尾「そんなの……」






緑間「もって数分なのだよ。
だが、もはや断言できる＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿








今この瞬間だけはコート上の選手で最強は黄瀬だ。」







今 チームの勝利のために
黄瀬は最善を尽くし戦う





そんな黄瀬の想いを背中で受け取りながら
Aは、コートを見つめていた





_ﾀﾞﾑﾀﾞﾑ



ボールをつくナッシュと対峙している赤司

『……』


わかっている
【審判の目(レフェリーアイ)】だけでは ナッシュに敵わない
赤司の【天帝の目(エンペラーアイ)】が必要だ

でもそれは赤司のものであって 赤司のものではない





＿＿無理強いはしないさ
辞めたければ辞めればいい
それとも、望み通りにしてやろうか




かつてAを手にかけることも厭わなかったような
冷酷な 赤司のものだから

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