第4Q:愉快な仲間たち ページ6
「おはよう。天神」
朝の部活に顔を出した天神に真っ先に声をかけたのは中村だった。
中村「すごい、隈だな。さては、あれだな。
昨日の心霊番組みたか?
あれ、すごかったよな。
オカルト好きにはたまらない…」
『はいはい。見てないし、そもそもオカルト類は嫌いなの。』
中村「ええ…。」
『だいたいそんな怖いもの見たら忘れられなくなっちゃうでしょ…』
中村「ああ、すまん」
『んーん。怒ってはないけど』
中村「そうか。まぁ、無茶はすんなよ」
『ありがとう』
ガラリと扉が開けば見えたのは金髪の男
黄瀬「おはようございます!!」
『ああ、黄瀬くん。おはよう』
黄瀬「Aっち先輩!!」
森山「おい、馴れ馴れしいぞ!!」
小堀「そこじゃないだろ…」
笠松「おい、そこの1年」
そう言って黄瀬に近づくのは笠松
黄瀬「1年って…黄瀬涼太っス。」
『(黄瀬くんみたいな有名人が分からないほど笠松さんも馬鹿じゃないからね…)』
笠松「俺はここの主将をしている笠松幸男だ」
黄瀬「あー、笠松さんッスね。よろしくッ…」
手を伸ばした黄瀬の手が掴まれることはなかった。
__ゲシッ
黄瀬「いてっ!!!!何するんッスか」
笠松「いいか。ここは海常高校バスケットボール部だ。てめぇが、キセキの世代だろうが俺は甘やかさねぇぞ。やる気がねぇなら、とっとと辞めちまえ。」
黄瀬「…」
『(笠松さんって少しあいつに似てるかも…)』
天神は、かつての帝光の主将の姿と重ねていた
汗水流して懸命に練習するその姿も
類まれなるキャプテンシーで部員からの尊敬を集める姿も…
それは、黄瀬も変わらず
黄瀬「笠松さん!!!!!!」
笠松「ああ?」
黄瀬「俺、難しいことはよくわかんないっスけど、要は勝てってことッスよね。任せてくださいッス」
__ゲシッ
笠松「生意気なんだよ。さっさと合流しろ1年」
黄瀬「いったぁ……。Aっち先輩、この調子じゃいつか俺、怪我するかもッス」
『その時は治療してあげるから、はい。
今日から海常高校一軍メンバーとしてよろしくね?』
黄瀬「はいっス!」
この海常高校にもまた1人、愉快な仲間が増えた
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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2020年1月3日 15時