検索窓
今日:7 hit、昨日:16 hit、合計:235,611 hit

第41Q:昔のような ページ44

楽しそうな黄瀬の姿をみて、彼の変化に気づいたのは天神だけではなかった。

緑間「…黄瀬、以前と少し変わったな。目が…変なのだよ。」

黄瀬「変!?…まぁ、黒子っちたちとやってから前より練習するようになったっスかね。
あと最近思うのが…海常のみんなとバスケするのがちょっと楽しいっス。」


『黄瀬くん…』


そんな黄瀬の発言で緑間もようやく気づいた。


緑間「…どうも勘違いだったようだ、やはりかわってなどいない。戻っただけだろ3連覇する少し前にな。」

黒子「…けど、あの頃はみんなそうだったじゃないですか。」

天神の脳裏に浮かぶのは
キセキの世代と虹村の楽しそうな顔。
その中には灰崎の姿もあった。


緑間「オマエらがどう変わろうと勝手だだが、オレは楽しい楽しくないでバスケはしていない。」


苛立ち始めた緑間に口を挟んだのは火神だった

火神「…オマエらゴチャゴチャ考えすぎなんじゃねーの?楽しいからやってるに決まってんだろ?」

緑間「何だと…何も知らんくせに知ったようなこと言わないでもらおうか。」


その時だった。



___べしゃあ



「「あ……」」

緑間の頭の上にお好み焼きが飛んできた。
後ろでニヤニヤしてる高尾が犯人だろう。
苛立った緑間は無言で席を立つ


緑間「とりあえずその話は後だ。」


高尾の項を掴み、店の外へ引きずり出せば


「わりーわりーって…ちょっとスイマ…
…だぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」


高尾の叫び声が外で響き渡る。


『真太郎くんは、あんなふうに言ってたけど、火神の言う通りだと思うな』

黒子「はい。今日試合して思い出しました。
つまらなかったらあんなに上手くなりません。」


お開きとなり各々帰る支度をしていた頃
いつの間にか戻ってきた緑間が口を開く


緑間「火神、1つ忠告してやるのだよ。
東京にいる“キセキの世代”は2人。
オレともう1人は“青峰大輝”という男だ、そして奴はオマエと同種の選手だ。」


天神は、彼が中2の頃、
絶望していたあの顔を思い出しては苦い顔をする

火神「よくわかんねーけど…とりあえずそいつも相当強いんだろ?」

『んー、まぁ·····エースだったからね。』

黒子「·····ただ、あの人のバスケは好きじゃないです」

天神もそれには同感だった。


緑間「フン…まぁせいぜい頑張るのだよ。」

緑間はそう言うと背を向けた


黒子「…緑間君、またやりましょう!」

緑間「当たり前だ。次は勝つ」



そんな緑間の姿を見て天神は人知れず微笑んだ

第42Q:海常高校の危機→←第40Q:好敵手



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
269人がお気に入り
設定タグ:黒バス , 海常 , 帝光
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水無瀬。 | 作成日時:2020年1月3日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。