Next Generation 【黒バス】 (ページ5)

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第３Ｑ：帝光の先輩ページ5

｢へぇ、黄瀬と一緒なのか。｣

『まぁ逆に黄瀬くんで良かったんだけど…』

｢はは、まぁ。そうかもな｣

部活終わり、天神が電話しているのは
幼なじみの虹村だった。

虹村｢つーか、ひさしぶりじゃね？お前が電話してくるの。｣

『そうだったかな？』

虹村｢言っておくけど、時差はかんけーないからな｣

『あれ、ごめんごめん』

日本とアメリカ、土地は離れていても2人の距離感はずっと変わらなかった。

＿＿＿＿｢へぇ、緑間の得点率が上がったのか｣

『そうなの。ほら、みてこのスコア表』

｢うわ、えげつねぇな。｣

『修造も負けてられないね～』

｢うるせぇ、俺は負けねぇつーの｣＿＿＿＿＿＿

『懐かしいな…』

虹村｢ん？｣

『ううん、なんでも』

虹村｢インターハイとか結果分かったらまた教えろよ｣

『はいはい』

虹村｢じゃあな｣

_ﾌﾟﾂﾝ

『バイバイ……』

電話が切れたあと、天神はぽつりと呟いた。

＿＿＿｢俺、お前がマネージャーで良かったわ」

『は？え、なにいきなり…』

「ははっ、照れてんのか？」

『照れてない』

「顔赤いぞ」

『もう…!!修造のバカ』

「はははっ、悪ぃって」_______

そういって笑った虹村の顔はいつでも脳裏に鮮明に蘇る。だからこそその中にほんの少しの寂しさと苦しさが見えてたのもよく覚えていた。

『…あの日に戻れたらいいのにね…』

彼と彼らとすごしたあの〝キセキ〟の時間は
まるで幻かのように消え去った。
思い出す悪夢をかき消すようにヘッドフォンをして布団にくるまる天神

『…お願い。消えてよ…消えて…』

脳裏に媚び着いた記憶は忘れたい気持ちと裏腹に強く鮮明に残る。

『こんな目…いらないのに…』