第34Q:才能の片鱗 ページ37
第3Qがはじまれば、ベンチには黒子の姿。
黄瀬「黒子っちベンチっスか?」
『まぁ、しょうがないよね』
黄瀬「それにしても無策っつーか。」
『それでも、皆の目が生きてる…まだ可能性はあるよ』
天神は1つ違和感をもつ。全員の目が生きてるとはいったものの火神だけ妙なのだ。
記憶の限り、火神のあの雰囲気は見たことない
それは、むしろ 覚醒後のキセキの世代を思い出させた。
緑間がシュートモーションに入りボールを放つ瞬間に合わせて 火神が跳ぶ
「(バカな…コイツありえるのか!?試合中にどんどん高くなってる!?)」
ボールには届かないが、
軌道がずれてボールがぐらつきながらごーるにおさまる。
黄瀬「緑間っちのシュートが…!!」
緑間「…火神、オマエ何座なのだよ」
火神「獅子座だよ」
____「蟹座は獅子座の方とだけは相性最悪!出会ったら要注意!」
緑間「本当によく当たる占いなのだよ。」
『火神くん、結構ていうか…そうとうやるね…』
ための長い緑間の3Pを見破りジャンプでついにボールに触れる。そのボールはリバウンドにより大坪が得点するも、火神のジャンプが緑間の驚異になったことは確かだった
黄瀬「(片鱗はあった。俺と最後にやったアリウープ。キセキの世代と渡り合える力
そしてバスケにおいて最も大きな武器のひとつ…
あいつの才能…天賦の跳躍力)」
_バシッ
『ブロックした!?』
ついに、火神は緑間のシュートをブロックした
そして、そのボールはフリーだった伊月が獲得
誰もいない自陣まで走り抜ける
笠松「そうか、遠くから打てるってことは逆に防げたら自陣はすぐそこ…絶好のカウンター機会」
_スパッ
伊月により誠凛に点が入る。
しかし、そこで負けてないのも秀徳だ。
ダブルチームをされている大坪が2人の上からシュートを狙う____が
_バシッ
いつの間にか間を詰めていた火神により
ブロックされてしまう。
そこから、火神は止まらなかった。どこにいてもどの選手のシュートをすべてブロックして
いた。だけど、その姿はまるで…
『一人でやってるみたいじゃない……』
黄瀬「Aっち先輩…」
孤立した日があまりにも早かった。
いまの火神の姿は天神の目には
かつてのキセキの世代と同じようにとられられていた。
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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2020年1月3日 15時