Next Generation 【黒バス】 (ページ26)

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第23Ｑページ26

黒子が全中の後に辞めたこと____
天神の知らない過去だった。
あの最後の試合は見に行ったが、その先のことは聞く機会もなく今に至る。
機会がないというよりは、その先を知るのが怖かったのが正しいのかもしれないが…。

黒子「わかりません。」

黄瀬「へ？」

黒子「まぁ、言えるのは帝光の方針に疑問を感じたのは確かに決勝戦が原因です。あの時ボクは何かが欠落していると思った。」

『テツくん·····』

そんな黒子に反論したのは黄瀬だった。

黄瀬「スポーツなんて勝ってナンボじゃないっスか！それより大切なことなんてあるんスか？」

黒子「ボクもこの前までそう思っていました。
ただ、僕はあの頃バスケが嫌いでした。だから、火神くんにあって本当にすごいと思いました。心の底からバスケットが好きで·····全部人一倍バスケに対して真剣だからだと思います」

勝つバスケとそうじゃないバスケ·····
負けてもいいバスケなんてあるのだろうか？
黄瀬にはそれがまだ理解できなかった。

黄瀬｢やっぱ、わかんねぇっすわ·····

けど、ひとつ言えるなら黒子っちと火神っちはいつか決別するっすよ？今日の試合でわかったんす。
火神はまだ発展途上·····そしてキセキの世代と同じオンリーワンの才能を秘めている｣

そこに関しては天神も同感だった。
なによりその目でみてきたあらゆる景色がそれを証明してる。火神大我はホンモノだと。

黄瀬｢いまはまだ未完成な挑戦者っす。けどいつかキセキの世代と同格に成長してチームから浮いた存在になる。その時あいつは、今と変わらないでいられるんすかね？｣

『·····黄瀬くん····』

黄瀬が言うからこそその言葉には重みがあった。
彼もまた、チームから浮いてしまった1人だった。
自分らが卒業してからの彼らはきっともっと孤独だったのだろう。だからこそ天神にも心苦しいものがあった。