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第23Q:バスケの違い ページ25

制服に着替えた黄瀬と天神は二人並んで歩いた。

「あれって、キセリョかな?」

「隣にいるの誰だろ?同じ制服。美人·····。」

噂されてるのもつゆ知らず2人は試合の話題でもちきりだった。


黄瀬「おれ、久しぶりにあんなに興奮したんすよ。」

『私もすっかり釘付けになってみちゃった。』

火神の最後のあのジャンプ。
黄瀬が押し負けた瞬間を天神は脳にしっかり焼き付けていた。

『もっと強くならないとね』

黄瀬「ハイっす!」

2人がそんな会話をしてる中、目の前のステーキ屋から出てきたのは黒子だった。

黒子「黄瀬くん·····天神さん」

『あれ、テツくん。』

黄瀬と天神は顔を見合わせた

黄瀬「ちょうど良かった。ちょっと話さないっすか?」




______


黄瀬「こうしてちゃんと話すのも久しぶりっスね。」


3人は、近くの公園まで移動していた。

黄瀬「怪我大丈夫っスか?」

黒子「はい。病院にもいきましたし、なにより天神さんの治療のおかげです」

その一言に黄瀬も天神も安堵の表情をうかべる

『それは良かった。』

黄瀬「そう言えば、緑間っちに会ったっスよ。」


黒子はその名前に明らか嫌そうな顔をした


黒子「緑間君ですか…正直あの人は苦手です。」

『まぁ、テツくんと真太郎くんはそんな感じだよね。』

黄瀬「でもあの左手は半端ないっスよ実際、
特に蟹座がいい日は特に。」

黒子「そうですね。」

黄瀬「ま、今日は見に来ただけらしーっスわ。
それより黒子っちに振られて試合負けて
高校生活いきなり踏んだり蹴ったりっスわ〜。
ダメ元でも一応、本気だったんスよ〜?」


公園のベンチの背もたれに座り
額に器用にボールを乗せる黄瀬。


『怪我するよ?』

黄瀬は余裕そうな顔をしている。

黒子「すみません。」

黄瀬「冗談ッスよ。
…黒子っち、理由聞いてもいいっスか?」


先ほどの余裕そうな顔から黄瀬の表情は真剣なものへと変わる。

黄瀬「どうして黒子っちは全中の決勝が終わった途端姿を消したんスか?」

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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2020年1月3日 15時

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