106 Vega and AltaiR ページ11
「……まえに、未来のドラケン君が俺に言ったんです」
＿＿「アイツらを2人だけの世界にさせたのが間違いだった。もっとちゃんと俺らが支えてやるべきだったのにな……」
あの時はそれが何を意味していたのか理解できなかった
でも今なら分かる
＿＿＿『……マイキーは私のために、どこまでも汚れようとしてくれた』
＿＿＿「……Aの幸せを考えたんだ
でも、どこに居てもあいつダメなんだな」
「……2人とも不器用だから、自分を犠牲にすることを選ぶんです。でもそれじゃ駄目だ。辛いことばかりを背負う2人を、俺は救いたい」
もう一度、彼女の笑みを守るために。
「……オレは、マイキーを見捨てられねぇんだ」
Aのためでもあるが、
ドラケンだってマイキーを諦めきれていなかった。
だから彼は、危険とわかっていて梵にいる。
「教えてくれたけみっち、未来のマイキーはどうだった？」
己の中の黒い衝動を抑えきれなかった未来の彼。
ヒナも東卍の皆も笑っていて、取り残されたマイキーとA
「……アイツは、2年前からその12年後を見越してたんだな」
そうじゃなきゃアイツがAを手放すわけがなかったんだ。
そして、それは仲間のことも＿＿＿＿＿＿。
遠ざけるために彼は傷つけた。
「俺らは心底マイキーが嫌いになったよ」
黒い衝動、それが何を意味するかは分からない。
だが彼のおかげで、東卍のメンバーは不良の道をやめた。
それは不器用なマイキーなりの守り方だったのかもしれない
「あのバカ……」
だけど一つだけ確かなことがある
「オレのやってることは間違ってねぇって」
やっぱりマイキーは1人にさせちゃいけない。
だからこそ連れ戻す必要がある。
自分のために、マイキーのために、Aのために
「お前が梵に入ったってことは、もうお前の知ってる未来とは違うはず」
音を立てて、変わっていく運命の歯車。
＿＿＿「機は熟した!!
7月14日 我ら梵は関東卍會と六波羅単代を同時に叩く！
三天戦争を始めるぞ！」
『……ドラケン』
「ん？」
『七夕ってさ、織姫と彦星が会える日なんだよね』
「おー」
『こんな日に雨降ったらさぁ、2人会えないままってこと？』
「……」
7月のムシムシとした雨は不快で
それがどうにも心の中を支配する。
「ドラケン！！」
「どうしたイヌピー」
「やべぇ噂きいたぞ六波羅単代が＿＿＿」
もし七夕の願いが叶うのならば、どうか
ただ、普通の毎日を
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SEI(プロフ) - メイデーアさん» こちらこそありがとうございます!!半間自身、興味なのか愛ゆえなのか曖昧で気づいていない(気づかないようにしてる)部分はあるのかなと思いつつ。一応書きながら何個か分岐点があったのですが、そのうちのどこかでは夢主が半間を選ぶ未来もありました！ (7月18日 15時) (
レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 素敵な作品をありがとうございます。半間の心の中に夢主ちゃんに対する愛情があったのかどうかはわからないけれど、でも、あったなら、報われてほしい。 (7月17日 15時) (レス) @page28 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - 茉莉さん» こちらこそ！この作品とであってくれてありがとうございます。 (6月26日 3時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - めっちゃ泣きました。素敵な作品ありがとうございました！！ (6月24日 23時) (レス) id: 8d9e72013a (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - sunnaさん» 私もsunnaさんに読んで貰えて嬉しいです！原作のような笑いと涙の丁度いい塩梅でかいてたので、そう感じてもらえたなら何よりです！ (2024年6月7日 3時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEI | 作成日時：2024年5月13日 23時
