淡い残像に手を伸ばす【呪術廻戦】 (ページ10)

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五条「さ、今日もペアで対戦の実践をしようか

棘パンダペアと真希憂太のペアでやってくよ」

いつも通りの教室
いつも通りの授業

憂太「あの……」

五条「ん？どうした憂太」
憂太「萩原さんは……？」

いつもと違うのはそこに彼女が居ないこと
＿＿＿＿＿とはいえ任務で教室に居ないことも多いけれど

五条「あぁ、Aなら今日は休みの日だよ。」

憂太「……なるほど？」

五条「てことで、準備してグラウンドに集合しといてね〜。僕は、ゆっくりしてから向かうけど君たちは時間通りにグラウンドで体動かしとくんだよ〜」

それだけいうと風のように五条は去った

憂太「……個別に休みってあるんだ
てっきり学校だから生徒みんなの休みとかあるのかと思ってて」
真希「あいつだけだよ、毎年9月にあいつだけ休みがあるんだ」
憂太「それって……」
真希「墓参りの為に上から唯一外出許可が出る。それが毎年9月にある。あいつの親が死んだのが9月だからな。」
パンダ「真希」
真希「うそついったてしょうがねぇだろ。
あいつは、お前と一緒で元々は秘匿死刑が決まってた人間だ。親殺し疑われて自由に外は出られねぇ」

憂太「親殺しって……」

パンダ「正確には呪詛師が殺したんだけどな
呪霊に食われてAの両親は死んだ
けど、現場にいたAだけは生きてて
上層部からは仲間なんじゃないかって疑われてな。その接触を避けるためにAは基本外には出して貰えないんだ」

『あんたが生きてんのは五条悟のワガママだって自覚した方がいいよ』

乙骨はようやく彼女の言葉を理解した

彼女は僕を通して自分自身を見つめていたんだ

生きれるはずがなかった今が、
五条によって与えられている事実を＿＿＿＿＿

パンダ「ていう諸々があって Aは任務も監視必須。
けど、墓参りくらいはさせないとなっていう上層部の意向で今日は唯一外出できるっていうわけだ。まぁといっても墓参りしたら帰ってくるだけなんだけどな。」

乙骨「……」

パンダ「ま、変わらずAとは仲良くしてやってくれ。真希もだぞ」
棘「しゃけ」
真希「それはあいつ次第だろ」
パンダ「全く……」