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6 黒く黒く ページ8

乙骨「随分懐いてるんだね」

『は?』

ぷかぷかとAの周りを飛んでいる呪霊
そんな光景を見て乙骨はつい口を滑らせた

乙骨「あ、いや別に」
『...あんたのバケモン怨霊とは違う。
私のは術式で、あんたはただ呪われてるだけ』

乙骨「りかちゃんはバケモンなんかじゃ…」
『じゃあなに?
この間の実習でアレ出したんでしょ

分かってないよね。アレを制御できてすらないのに出してどうなるか想像ついた?』

どうして Aがここまで怒ってるのか乙骨には分からなかった。呪霊と仲良さそうなAの姿が気になった。ただそれだけだった。

でも、Aの言うことは正しくて
何も言い返せない。
言い返してはいけない。


乙骨「……」

『あんたが生きてんのは五条悟のワガママだって自覚した方がいいよ』


_ガタン


それだけ言い切るとAは教室から背を向ける


「あらら〜、なんかわるーい空気漂ってるな」

乙骨「…パンダ君、聞いてたの?」
パンダ「ま、登校時間だし多少はな」
乙骨「……」
パンダ「あいつ、中々自分の意思出さないし
珍しいといえば珍しいかもなさっきみたいなの。
まああいつも悪いやつじゃないんだ。
気にすんなよ憂太」


___五条「一人は寂しいよ?」


そうだ。
乙骨がここに居るのは あの日 五条が連れ出してくれたからで__

乙骨「……僕ちゃんと強くならなきゃ。
萩原さんが言ってること間違ってないし」


パンダ「じゃまずは近接からだな〜
憂太めっちゃ弱いし」

乙骨「げ…………」


五条「あれ、今日 まだ2人だけ?」
パンダ「悟 今日珍しく早いな」
五条「僕はジェントルだからね」
パンダ「いつも大遅刻かますくせによく言えたな」
五条「ちょっとちょっと僕をなんだと思ってるの」

そんなやり取りをしながらふとここにいない彼女の事が頭をよぎる

五条「………(Aねぇ〜)」


彼女の日常は上の連中によって奪われている
そんなおかしな現状を 彼女は
【僕のわがままで生かされてる】
それだけで受け入れてしまっている

Aだって

五条「(もっとわがまま言ってくれてもいいんだけどね)」



彼女は普通の女子高校生なんだから_____

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設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , 呪術廻戦0   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:SEI | 作成日時:2023年2月5日 12時

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