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___『あ……。』
ぱくり。
『また傑お兄ちゃんが食べてる』
お化け退治のやり方を教えてもらう時はいつも
黒い呪霊玉は夏油が食べていた
夏油「Aにはまだ早いよ」
『ケチ……』
夏油「はは、参ったな。じゃあ甘いものでもあ食べに行くかい?」
『行く!!!!!!』
今ならわかる_____
___ゴクリ
喉を通っていく呪霊玉は
吐瀉物を吹いた雑巾を丸呑みしてるような
不快感しかなくて
_____夏油「Aにはまだ早いよ」
夏油は、ケチなんかではなく
間接的にAを守ってくれていたのだ。
たった6つの少女が知るにはまだ早すぎるその味を
むせ返るような匂いに思わず吐き気がもよおされる
ただひたすらに、口に残る不快感と車内で戦っていた。
『伊地知さん……車止めて』
伊地知「え、今ですか?」
『今すぐ』
伊地知「……分かりました。この信号抜けるまで少しお待ちください」
五条に似て随分勝手_____
いや、呪術師なんてそもそもまともな人間はいないが。
本来、監視対象であるAを任務以外で外に出すことは許されていない。それでも____
_____五条「Aの願いは少しでも叶えてやりたい。当たり前のことを望むことは悪いことじゃないんだから」
コンビニの手前で車を止めて、外の空気を吸う
伊地知「なにか飲み物でも買ってきましょうか?」
『いいんですか!?ありがとうございます』
とびきりの笑みを浮かべたAは
普通の女子高生が体験出来ることを何も知らずに かごの中に捕らえられている
【最悪の呪詛師の共犯者の可能性がある以上、
秘匿死刑を行うべきだ】
五条「おかしいだろ!!あんな小さいガキに」
【問題が起きてからじゃ遅い】
五条「だったら俺があいつを見てやる。
問題起きたら俺が責任取る。それでいいだろ」
高専から外に出さない。
出る時は大人を必ずつけること
それを条件にAは生かされた。
夏油傑が 両親を殺した。
夏油傑と繋がりがあった。
ただ、それだけで__________。
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作者名:SEI | 作成日時:2023年2月5日 12時