傷が16箇所 ページ16
「それで、答えは決まったかい？」
鶴丸は私に問いかける。
金色の瞳がまっすぐ私を見据える。
『…はい、全てお話します
ただし、他言無用でお願いしたい。』
後には二人が立って凄い殺気を放っている。
今にも襲い掛かってしまいそうで、少し怖いと感じた。
「なに、心配は要らないさ、俺はどちらかと言うとお前達を信じたいと思っている。
だけどわからないことがあっては
信じたくても信じられないだろ？」
『そう…なんですか』
「大体二人に残っている君の霊力と
もう一人の霊力から、大体は予想出来るが」
『…！』
分かっている。
この刀剣達は元々私のものではないと
全てを分かった上の確認のようなものだ
隠しても意味が無い。
そう悟った私は今までの全てを話した。
出会いと
別れと
再開と
簡潔に、なんて言えないから
ひとつずつ丁寧に話す。
私がゆっくり、たどたどしい言葉で伝える間
鶴丸さんは静かに私を見ながら聞いてくれた。
そして全て話終わったあとに
「やっぱりな」
と一言だけ。
『…分かってたんですね……』
「確証が無かった。」
「鶴丸…」
兼さんが口を開く。
「…なんだい？」
「黙ってて悪かった。
敵は増やすべきじゃないと、そう思っていた。すまねぇ。」
堀川くんも合わせて頭を下げる。
「気にしてない、が、なにか一言
今ばれたからこそ、言うべきことがあるんじゃないのか？」
「…なんだ？謝罪ならもう…」
「違う。」
「「…？」」
どうやら起こっている訳では無い鶴丸さんに
何を言うべきか分からずに首をかしげる二人に
彼は溜息をつき、それからふんわりと笑うと
「おかえり、和泉守、堀川。」
「…！ただいま」
「！…ただいま帰りました！」
「よし、…そして、いらっしゃい見習い
こんなところだが一応俺達の家なんだ。
くつろげもしないし、緊張もする。
この家を、本丸をどうかぶっ壊して欲しい。」
乗っ取って、ではなく壊して、と言った
その彼の意図はまだ謎だが
ここの刀剣の、まだ一振だけど声が聞けた。
助けて、と同じような言葉。
聞けて安心した。
乗っ取りなんて、本来なら進んでやることではないし
私だって抵抗はあった。
けど、助けて欲しいと願うなら
「任せてください！」
手を差し伸べない訳がないじゃないか
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swordANDsnow(プロフ) - ふとこの作品を思い出して読み返していたら続きが出来ていて思わずコメントさせて頂いてます。続編もとても面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！ (2021年2月18日 0時) (
レス) id: fdeff6bc25 (このIDを非表示/違反報告)
そら猫(プロフ) - トゥクルカさん» 尊敬！？…に応えられるよう完結まで走ります！呼びやすかったですか笑それじゃあお任せします！（丸投げ） (2019年3月17日 22時) (レス) id: f5d23f9547 (このIDを非表示/違反報告)
トゥクルカ(プロフ) - そら猫さん» おお、そんなに経つのですね…！皆さんお忙しいと思われるので時間の感覚が…なんて笑 最後まで見届けますので！あと姫様って呼びやすくて(失礼)…尊敬に値するので姫様ですっ（´-`） (2019年3月12日 0時) (レス) id: 77391b8609 (このIDを非表示/違反報告)
そら猫(プロフ) - トゥクルカさん» 一年ぶりですすす！？まだ見てくれるとは…！！めっちゃ嬉しいです！お久しぶりです！またよろしくお願いします！様なんて勿体無いのでつけなくていいですよ！笑 (2019年3月11日 16時) (レス) id: f5d23f9547 (このIDを非表示/違反報告)
トゥクルカ(プロフ) - ひめ゛さま゛ッッ(号泣)おかえりなさい！通知来てて飛び跳ねましたぞ()！ (2019年2月28日 1時) (レス) id: 77391b8609 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫猫改めそら猫 x他1人 | 作成日時：2017年11月17日 21時
