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燭台切光忠が4振り目 ページ46

「Aちゃんなんて嫌い。」

『えっ』


全てはこの一言から始まった。

『え…きらい。うん。』




頭が真っ白になるって
こういうことなんだろうか


みっちゃんが私を嫌い??


何か怒らせたかな、私何かしたかな。


考えても思い当たる節はなくて




『ごめんね…。』


気づいたら走り出していた。



_____呼び止める彼の声にも気付かずに


みっちゃんを振り切って一人になって
私ぼポロポロと涙を流した。
周りの視線なんて気にしている余裕は
最早今の私には無かった。
ずっと好きなのだ。それはきっと彼も同じで
お互い好き合ってると思っていた


違ったと分かっただけでこんなに悲しいなんて

そんなにもみっちゃんに
依存していたなんて。



『…っもう一回謝ろう。
理由が分からなくても悪かったなら
きちんと謝らないと。』


許してもらえなくたっていい
しっかり謝っておきたい
それだけでいいのだ。



みっちゃんが許してくれなかったら
どうしよう。暫くお家無いかなぁ…
友達にお世話になれるかな…

もう日が落ちて真っ暗で、そろそろ謝りに行こうと立ち上がった時


「ねえ、」

『…はい?』

男の人が声を掛けてきた。
話を聞くとどうやら私のバンドのファンらしく
声を掛けたとのこと

「こんなところで会えるなんて
ホントラッキーだよ、
どうかな?この後お茶でも」

『あ、いえ、今日は』


もう真っ暗だし、突然出たから
みっちゃんが心配してくれているかもしれない。







…なんて、ちょっと甘い考えかな……


「…どうしても駄目?」




みっちゃんは多分待ってない。
だって、私の事嫌いだもん。


『いいですよ』

「ホント!?ありがとう!」


男の人に手を掴まれる。
ちょっと痛いかな、



まぁいいか












「ちょっと」



また別の声が聞こえた。
声の主を見ると





『!…みっちゃん……』



どうして?

嫌いなんじゃなかったの?


みっちゃんはやさしく抱き寄せると
頭を撫でる。私は困惑したままだ。

「ほんと、すぐどこか行っちゃうんだから…

ねえ、君ごめんね。この子は




僕の大切な彼女なんだ。」


抱き締められて視界はみっちゃんだから
良く見えないけど
きっと今みっちゃんは怖い顔してる。




男の人が走り去って見えなくなったあと
私は彼の腕から開放された。


みっちゃんは私を見るなり
優しい、いつもの顔になった。

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床暖房 - 2020年から失礼します(笑) みっちゃんが格好よすぎてもう最高でした!!! あと、後日談で二人が幸せそうで終始ニヤニヤしてしまいました(笑) 素晴らしい作品をありがとうございました!! (2020年4月2日 22時) (レス) id: f907a58c5c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - リンデさん» ドキドキして貰えてとっても嬉しいです(´˘`*)きっとみっちゃんはスパダリになりそうです笑こちらこそありがとうございました! (2018年4月12日 2時) (レス) id: 4620c91c0f (このIDを非表示/違反報告)
リンデ - きゃーあああああああああ みっちゃんイケメンやね ドキドキしました!本当にありがとうございました! (2018年4月7日 12時) (レス) id: f45b803d55 (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ@LOVE(プロフ) - 同じく、録音とビデオで、録画してしまいました (2018年4月1日 12時) (レス) id: 02eda5e6d1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ジャニーズ@LOVEさん» 1日で回るの大変でしたよね(^ω^;)みっちゃんアナウンスは思わずビデオカメラ回しました笑 (2018年4月1日 8時) (レス) id: 4620c91c0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:姫猫 | 作成日時:2017年9月27日 22時

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