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歴史修正主義者21人目 ページ23

僕が駆けつけた時は
もう人だかりが出来ていて。

彼氏です
って
彼女の家族は今離れて暮らしているんです
って

事情を話して
一緒に救急車に乗った。


うっすらと呼吸をしている彼女
不安が募る


それと同時に













主との事もフラッシュバックする。

「大丈夫…大丈夫だよ…」

彼女に言い聞かせるのと同時に
自分にも言い聞かせるように、


ずっと、病院に着くまで
僕は彼女の手を握っていた。
















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


遂に俺は人殺しの仲間入りだ。

本当なら

こんなことはしたくなかった。
姉さんの後を追いかけ
政府の研究職に就くつもりだった。



姉さんは政府直属の研究員だった。

科学者に憧れ
高校の頃からは更に勉強熱心だった姉が
俺は家族として
誇らしかった。

人の幸せを導く研究がしたい。
大衆の為になるような
素敵な研究がしたい。

姉の夢である

だから念願の研究員になった時は
家族総勢で喜んだ。



でもやっぱり現実は上手くは行かないみたいで
上司に怒られることも
やりたくない研究をやる事も多かったらしい。


ある日
姉は真っ青な顔をして帰ってきた。

「どうしたんだよ」

「どうしよう…私っ…」


人殺しだ_______


何を言っているのか
最初はよく分からなかった。

暫く事情を聞いて
何となく分かった。


審神者を殺して
主を失った刀剣男士達の反応を見る実験



「なんだよ…それ…
姉さんはやらないよな…?
そんなの断るんだよな?
だって_______」


自慢の姉さんだもんな?


「やるよ…"私の意志"だよ」


«まさか、断ろうなんて言わないよね?

«ですが…!»

あー…なんて言ったかな

あの子。今は高3位かな、弟だよね»

「家族は守らなきゃ…」

ふらふらとした足取りで
その場を立ち去ろうとする姉。



「待てよ!良くわかんねぇけど
姉さんはもう大人だろ!!
正しいか正しくないかの判断くらい
自分でしろよ!!」


「大丈夫…大丈夫だよ」













その次の日から
姉の姿を見ることは無くなった。
もうあの時点で姉は手遅れだったのかもしれない。



戦死



そう書かれた通知が来たのは
姉が居なくなってから一週間後のことである。


俺はその後
高卒で政府の戦闘部隊に入隊した。







復讐の闘志を密かに燃やして






俺から大切な人を奪ったように
俺もお前の大切な人を殺してやる





そう、自身に誓って_______。

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床暖房 - 2020年から失礼します(笑) みっちゃんが格好よすぎてもう最高でした!!! あと、後日談で二人が幸せそうで終始ニヤニヤしてしまいました(笑) 素晴らしい作品をありがとうございました!! (2020年4月2日 22時) (レス) id: f907a58c5c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - リンデさん» ドキドキして貰えてとっても嬉しいです(´˘`*)きっとみっちゃんはスパダリになりそうです笑こちらこそありがとうございました! (2018年4月12日 2時) (レス) id: 4620c91c0f (このIDを非表示/違反報告)
リンデ - きゃーあああああああああ みっちゃんイケメンやね ドキドキしました!本当にありがとうございました! (2018年4月7日 12時) (レス) id: f45b803d55 (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ@LOVE(プロフ) - 同じく、録音とビデオで、録画してしまいました (2018年4月1日 12時) (レス) id: 02eda5e6d1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ジャニーズ@LOVEさん» 1日で回るの大変でしたよね(^ω^;)みっちゃんアナウンスは思わずビデオカメラ回しました笑 (2018年4月1日 8時) (レス) id: 4620c91c0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:姫猫 | 作成日時:2017年9月27日 22時

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