歴史遡行軍と同居しています【刀剣乱舞】

歴史修正主義者13人目 ページ14

「明日は文化祭か〜」

同じクラスで一緒に
バンドを組んでる子が話し始める。
日々の練習は大変だった

明日は本番である。

『いよいよだなぁ、めっちゃ緊張する…』

ここまで大変だった
ギターは私自身高校に入ってから
始めたため
まずは弾き方から
覚えなければならなかったし、
曲も曲で結構難しかった。

まぁ、今日の放課後
文化祭前…最後の…部活………

『あ、』

「んぁ？？どうした。」

私はそこで気づいた。
やってしまった…



『ギター忘れた……。』

今日急ぎ過ぎて忘れたのだ。
家まで相当の距離がある。

「馬鹿か!!
今日練習しない訳には行かないから
取ってきな。」

やれやれ、と友人に見られる。
やってしまったものは仕方ない
この後の終礼が終わったら放課後だから
急いで取りに行こう…












『取りに行ってくる！』

終礼が終わり
一旦部室に顔を出し
事情を話して取りに行く事にした。
メンバーは優しく
しょうがないなぁ、早くね。と言ってくれた。

優しさが身に染みる…


走るか、と部活を後にしようと荷物を持って
出ようとした。

『わぷっ』

何かにぶつかり
変な声が出る。


「あっ、A！これ忘れ物。届けに来たよ
ぶつかっちゃったけど大丈夫？」


ちょ、ちょっと待って…
これって朝の変なイケメン！？

なんで名前を！？

「あぁ、急に来ちゃってごめんね。
そう言えば、今日のお弁当はどうだった？
結構自信作だったんだけど…？」


話を進めないでぇ…
え、お弁当？

…もしかして…………



『？みっちゃん…？』
小声で聞く。

すると彼は
この姿は初めてか…！とか呟いて

こちらを見て小さく頷いた。

驚きが若干隠せないが
今そんな事よりも
後ろのバンドメンバー達の興味津々な視線が
刺さっている方が問題だ。


「ちょおおっとAさーーん
これはどういう事かな？」

「彼氏は居ないのでは…？」

や ば い

ここで彼氏じゃないと弁解しても
じゃあ誰って話になるだろう
家族とは離れて上京してきたことは
彼女たちは知っている。

どうしよう、
真面目に考えてもいい答えなんて浮かばなくて


「あれ、もしかしてA秘密にしてたの？
ごめんね。
僕は燭台切光忠



Aの彼氏だよ。」

よろしくね、と
空気を読んだみっちゃんが
最善なのか分からないけど、
答えてくれた。

こんな素敵な彼氏を持った覚えはないが
変に怪しまれるよりマシだろう…と
その設定を飲んだ。

友人達から散々冷やかされて
変な気分だ…

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