消えた少女は【完結】

24.パシリ ページ26

『くっそ夏油のやつパシリやがって』

どう思います？手が離せないからコーヒー買ってきてって
なんだよあいつ携帯ゲームしてたぞ？
何が手が離せない〜だよ。
画面ぶっ壊すぞコノヤロウ


と思いつつも暇だったんだよ…

なんか今校庭で京都校との交流試合に向けて特訓してるらしくて五条は京都校との打ち合わせ。
家入はいつも通り忙しそ()
んで、構って貰えないAちゃんは素直にパシられとくよ



「…あ」

『あ』

わぉ。伏黒じゃん…隣は釘先かな？

『やっほ〜お久〜』

「あ、お久です」

「え？なになに知り合い？」

『いや、１回会っただけ』

「へ〜…あ！先生が言ってた補助のセラさん？」

「ほんとに3人の同期なんですね…」

『YES！！何か知らんが10年行方不明になって今は3人のパシリ！Aちゃんだお！』









『まって、ごめんて引かないで…』

えぇ…そんな死んだような顔してみることあります？

泣くぞ？







「ほんとに生きてたんだな。10年前の亡霊」

「思ってたよりちんちくりんじゃない」

『…あﾞ？言ってること矛盾してんじゃねぇか』

「あら、一昔前の人は口が悪いのね」

『一昔前のやつも今のやつもそんな大差ないぞ』

「そんなことはどうでもいい。おい亡霊お前どんな女が好みか？」

『すみませんが私女なんですけど』

「男でもいい」

『先に言えよ。ちなみにお前は？』

「身長と尻がでかい女だ」

『私は尻より胸派だわ。ちなみに好きなのは金持ち、長髪、高身長、イケボの男だ』

「……」

『なんだ文句あっか？』

「…つまらねぇな。答えろ伏黒どんな女がタイプだ」

『つまらんとは失敬なお前なんて見た目しか見てねぇだろ』

「それはあなたも同じよ」

はぁ！？うっせぇな。お金持ってる男だったら私のこと養ってくれんだろ！？
長髪は好きなだけだしやっぱ身長は高い方がいいじゃん？
身長と尻ってやつよりマシでしょ？


「早く答えろ」

「別に好みとかありませんよ。その人に揺るがない人間性があればそれ以上は何も求めません」


なんだ伏黒…お前中身派か！！

「…退屈だよ2人とも」


『お前なんでもつまらねぇのかよ。めんどくせぇな』

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