次の任務米花町だって

息吐くように嘘を ページ31

「Aは傑を連れて一般人が残っていないかの確認。硝子は美々子菜々子とゴンドラにいるであろう子供たちの保護を。僕は個人で動く。店員さんはそのまま爆弾解体ね」

「了解」

『じゃあ行動開始』

「ちょっと待ってください！！今僕らが相手にしてるのは犯罪組織なんです！一般人を巻き込む訳にはいけません！それにこれから先命の保証も出来ません」

「また悟は勝手に話を進めて……」

「ま、大丈夫だよ。僕最強だから」

「よく言うよ。回復いなけりゃ詰むでしょ」

「そうそう。1人ではできないこともあるだろう？」

『事前の情報もないといけないしね。というわけで言い直してもらえる？』

「ごめんごめん。僕達は最強って訳で店員さんは僕らより自分の身第一で頼むよ」

「じゃあ改めて行動開始だね。行こうかA」









というわけで傑と二人で観覧車を1度降り、周りの探索を主に傑の呪霊とわたしの術式で行う。
もうほとんどの人がしっかりこの辺りから避難しているようだ。
……ただこちらに近づいてくるウィンドウが2つ。
普通の人より知力と体力も高め。
あの店員が言ってた奴らの仲間か？


「あら、こんな所にまだいたのね。みんな向こうに避難してるわ」

「なんでまたこんな所に……」

「すみません。彼女のイヤリングが人混みに流される時無くなったみたいで…」

「イヤリング？」

『あ、はい。形見なんです。……友達の』

「……悪いけど、それはまた電気が復旧して探しましょう。私達も手伝うから。こんな暗闇で探すより絶対早く見つかるわ。」

「じ、じゃあ僕が安全なところまで案内しますよ」

「いえ、私たちは2人で行けますから。他に人が残っていないか確認お願いしますね」

「そうですか。ご協力感謝します。」


警察の人かな？女性の方はショトカ。体術も頭も回るようね。男性の方も一般人より数値が高い。


それにしてもよくもあんな嘘がペラペラと出てくるものね。乗ったわたしもわたしだけど。



「さて、どうする？」

『とりあえず観覧車の裏がわも見に行こうか』

「わかったよ。」

この人たちは誰→←観覧車の中は

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す