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Kside
ため息をつかれた。
やばい。呆れられたかな…
と、勝手に不安がっていると、心なしか痛みが増した気がする。
藤ヶ谷が離れてる間そんな風に焦ってたが、タオルを手に戻ってきた藤ヶ谷は、汗を拭いてくれた。
拭きながら、何を隠してるのって言われたけど、まだ俺の口はなかなか動かない。
まだ、なんて誤魔化すか考えてる。
「どっか痛いの」
無言で首を振った。
そんな俺を見て、藤ヶ谷がなんとも言えない表情をしている。
「…じゃあ、何かあったの」
また首を振る。また、ため息をつかれる。
どうしよう、どうしよう…なんて言おう。
そしたら頭に手が伸びてきた。
髪に指を通され撫でられる。
汗かいてるよ、と手を握って止めた。
藤ヶ谷は苦笑いした。
「明らか変なのに、何も言ってくれないなんて
心配なんだけど」
「しん、ぱい…？」
俺、心配されてるんだ。
なんて…困らせてるのに嬉しいとか思っちゃう。
Fside
結局、北山は何も言わなかった。
けど、明らか調子が悪そうだったから注意深く見てたら、朝トイレで戻してるところをすんなり発見した。
「病院行ってよ」
「大丈夫。すぐ治るって…」
「わかんないでしょ」
お願い、心配だから行って、と肩をポンってしたら
北山が顔を赤らめて俯いた。
「なに」
「いや…心配、してくれてんだなぁって…」
「はぁ…照れてる場合じゃないから。本気で心配してんのに…」
照れてないし…と言う北山に、どこで意地張ってんだよと少し呆れる。
…が、赤くしてたはずの顔色がまた悪くなって、心配が勝つ。
それに、心配しただけで照れられるなんて…。
やはり、どれだけ彼氏らしいことをしていなかったのかと反省する。
正直ここ最近、扱いがおざなりになってしまっていたかもしれない。
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ちび(プロフ) - めっちゃ良いですね、藤北、から検索で来ました、ツイッターもリクエストさせてもらいました⚪︎何気ない藤北、めっちゃ好きなんです、ドラマのは私も妄想してたんでめっちゃ読んでてニヤニヤしちゃいましたわ🤭素晴らしいですね (2023年3月16日 13時) (
レス) @page33 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2023年1月15日 21時
