独白

綺麗事 ページ3

毎晩寝る前に
ああ、このまま2度と目が覚めなければいいのにって羨望する。


毎朝目がさめるたびに、
また、1日が始まってしまったと感じるたびに、

私を襲う猛烈な絶望感。




そんな時、

大好きなだし巻き卵が美味しかった、

占いが一位だった、

ペットが甘えてきた、

仲のいい友達に挨拶された

前わからなかった問題が解けた

授業中の落書きがうまく描けた

帰り道に野良猫がいた

買い食いが美味しかった



なんて、そんなささいな事で幸せを感じられるようになった最近は


前より少し成長してると思えて、


ほんのちょっと、


偶にだけど、


明日が楽しみに感じる夜が出来た。





毎日人と比べては落ち込んで、


まれにいる自分より劣った人を見て

心の中で安堵して、見下して、


そんなクズい自分に嫌気がさして



行動する時間より、塞ぎ込んで、何もしない時間の方がよっぽど多くて、



なんて効率の悪い、馬鹿な生き方だろう、


そう思っても、簡単ではなくて、



それでも少しずつ、


まずは小さな「好き」から


小さな「楽しい」から


小さな「幸せ」から


そんな、小さな小さなものから、

ちょっとずつ見つけて行こうと思う。




そんな綺麗事でも、救われることもあるって信じて。






私が、生きるのが難しいと感じるのは、生きようと思ってるからだと大切な人が言ってくれたから。




生きようって思わなくてもいいんだって。



生きなくてもいいんだって。



嬉しい。




嬉しい。




みんなみんな生きろって、生きなきゃダメだって。



違うよって言ってくれた。



何もしなくていいよって、何をしてもいいよって、



嬉しい。




生きる、じゃなくて幸せになる。



それでもいいんだって。




私の幸せを考えて、幸せな明日を考えて



私は日々を過ごします。

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