宣戦布告��視点なし ページ29
『そこまでにしてもらおうか』
現れたのは天童A。
その後ろにはお怒り状態である夜蛾。
さらに後ろには包帯で目を隠した五条と、
夏油がいた。
他にも高専職員や
それなりの実力がある呪術師が揃っている。
そんなピリついた空気の高専側を気にもとめず、
鬼島はAの元へ走る。
るんるんと上機嫌な様子で。
「久しぶりだねぇ！
ま、僕は以前、君を見かけたけど！」
『…』
きゅるんと効果音がつきそうな感じで、
ぴょんっとAの前に現れる。
しかし、どんなに笑いかけても
対照的にAは無表情だ。
じぃと鬼島の顔を見つめているだけで、
何の反応もしてくれない。
それにしゅんとしたように鬼島は眉を下げるが、
すぐに何か思い出したのかぽんっと手を叩いた。
「もしかして前のこと怒ってる？」
『…』
「ごめんねぇ。
あの時は、僕、君のこと誤解してたみたいなんだ！」
『…？』
��前のこと��がどのことか分からないAは、
鬼島の言葉にぴくりと反応を示す。
それに彼はにぃっこりと笑みを浮かべると、
Aの顔を覗き込んだ。
「君、全然恵まれてなかったね」
『…は？』
思わず、Aの口から素っ頓狂な声が出た。
どういうことだと、脳がぐるぐる回る。
だが、情報を処理させる前に鬼島が言う。
「恵まれてる、ずるい！
…なぁんて、思ってたけど違った。
調べてもらったんだけど、
君ってさ、
結構、可哀想だよね」
ぶわり、
その最後の言葉に殺気が漏れる。
四級程度のものなら、倒れてしまいそうな殺気。
そう、五条悟の殺気だ。
顔の半分以上は隠れているが、
ゴォォッと揺らめく圧は鬼島に一直線に伸びる。
だが、それでも鬼島はやめない。
「愛していたはずの家族に裏切られ、
家族から不当な扱いを受けた。
それでも希望を信じて家族を想った。
本当は、もしかして、そう願って。
でも、家族なんてまやかしだった。
君は僕と同じだねぇ」
Aのことを言っているように聞こえたが、
鬼島の表情があまりにも哀愁に満ちた様で、
途中から鬼島自身のことを言っているように聞こえた。
彼はパッと顔を切りかえて笑う。
━━━━━━━
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続く (更新停止中)
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Moon(プロフ) - 続きよろしくお願いしますm(_ _)m (7月21日 16時) (
レス) @page29 id: 95380bd188 (このIDを非表示/違反報告)
ナン - 本当にずっと大好きです！ずっと待ってます！ (2022年9月25日 7時) (レス) id: 4fd43f08d2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちょ - 本当に大好きで、1年くらい前から何周もして見させていただいておりました。もっかい見たくて久々に来たけどまだとまってるぅ泣いつまでもつづきまってます！！！ (2022年8月9日 3時) (レス) id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
御影 - 完結済みなのでしょうか...?私はこの作品がとても好きで何回も見にきては更新を楽しみにしています。現実の方でも忙しいと思いますが頑張ってください！！ (2022年5月29日 21時) (レス) id: b108857f79 (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭 - この作品は完結済みですか？大好きな作品なので、続きがすごく気になります！ (2022年5月20日 17時) (レス) @page29 id: 64769613b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2021年3月7日 15時
