双子の姉、学校へ行く ページ11
「ん、朝…？」
目に入る光によって目が覚める
カーテンを誰かが開けたらしい
カーテンを開けたのは刀也だった
「あ、起きた？母さんが朝食出来たってさ」
「ん、おはよぉ」
「んふふ、おはよ。顔洗っておいで」
「そーする…」
私はめちゃくちゃ朝に弱い
だからこうやって毎日刀也に起こしてもらっている
刀也も朝弱いはずなんだけどすごいなぁ
そんな事を考えながら顔を洗い、髪をとかす
今日は寝癖がほとんどついていない
…うん、今日はいい日になるな
ようやく覚醒してきた頭でそう考える
部屋に戻ると刀也はもういなかった
私が着替えるから出ていったんだろう
別に双子だから気にしなくてもいいんだけどなぁ
そんな呑気なことを思いながらも着替え、リビングに降りる
「おはよ、お母さん。お父さんは？」
「もう仕事に行ったわよ。今日は早いんだって」
「そっか。あ、刀也私デザートのいちご欲しい」
「しょうがない、1つあげる」
「やった！ありがと！じゃあ刀也にはいちごのヘタをあげよう！」
「いやいらないしそれゴミじゃん…」
刀也はなんやかんや言って優しいのでいちごをくれる
私もお礼に、とヘタをあげたら返却された
そりゃそうだｗ
刀也と他愛のない会話をしながらご飯を食べ、学校に行く準備をする
「刀也、何時に会社に行くん？」
「今日は社長の都合もあるから2時ぐらいから。だから夜は一緒にいられると思う」
「ん、分かった！じゃあ行ってきます！」
「いってらっしゃい。気をつけてね、マジで」
「大丈夫だよ！刀也がいなくたって平気だもん！」
学校まではいつも途中まで刀也と行っている
私がおっちょこちょいだから心配してるんだろう
大丈夫なのになー、なんて考えながら家を出ると早速電柱にぶつかった
…前言撤回、やっぱり平気じゃなさそう
私、一応高校生なんだけどなぁ
「ほら言ったそばから！気をつけて！」
刀也の声が聞こえる
私は大丈夫って意味として刀也に敬礼をした
…刀也は心配そうにこっちを見ていたけど気にしないでおこう
まじで1人で高校にもたどり着けなかったら幼稚園生以下だからね、頑張ろう
そう決意して私は学校へと一歩を踏み出した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1089人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るみ(プロフ) - 塩キャラメルさん» コメントありがとうございます！吸血鬼さんとのご意見ありがとうございます！！ (2022年10月6日 7時) (
レス) id: d7630e6f1f (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！吸血鬼さんお願いします！ (2022年10月6日 3時) (レス) @page30 id: 607ca22e89 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - 月灯さん» コメントありがとうございます！吸血鬼さんですね！候補に入れておきます！長編、ぜひ楽しんでください！ (2022年10月6日 0時) (レス) id: d7630e6f1f (このIDを非表示/違反報告)
月灯(プロフ) - 吸血鬼さんをお願いしたいですねぇ、長編感謝です (2022年10月5日 23時) (レス) @page30 id: 257462e8a0 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - 黒猫。さん» コメントありがとうございます！社長人気です！(笑)最近の癒やしだなんてめっちゃ嬉しいです！更新頑張りますね！ (2022年10月5日 22時) (レス) id: d7630e6f1f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るみ | 作成日時：2022年9月23日 9時
