男子校のお姫様

7話 ページ7

その日から神ちゃんのスキンシップが増えた気がする。


いや、気のせいかもしれへんけど。もしかしたら俺が神ちゃんを意識しちゃってそう思ってるだけかもしれへんけど。


ある日、先生に呼ばれた小瀧以外の3人で昼ごはん食べてたら


望「神ちゃーん」


泣きそうな顔をした小瀧が神ちゃんに抱き着いた。


神「うぉっ。のんちゃんどうしたん？」


望「2週間後の校内サッカー大会あるやろ？優勝チームのMVPへのご褒美が好きな姫からのキスやって！ありえへん」


神「え？ほんまに？」


望「おん…。さっき生徒会長に言われた…。しかもほっぺやなくて口にとか言うてんで！」


神「は？なんでやねん！」


流「あ、姫とのキスがご褒美なんやろ？なら俺達のチームが優勝して望がMVPになればええんやない？そしたら姫自身やし」


望「そっか！俺がMVPになればええんや！」


生徒A「のんちゃんアホやなぁ。サッカー部はMVP候補から外されるんやで」


望「え、ほんま？どうしよう。」


重「神ちゃんがMVPになったらええんちゃう？」


神「俺、球技苦手やねん」


望「こうなったら、しげっ！しげがMVPになって！」


重「はぁ！？」


流「しげ、サッカーの経験は？」


重「前の高校では、サッカー部やったけど」


望「じゃええやん！知らん人とキスするよりかマシやろ？な、神ちゃん！」


神「まぁ。でももし他の人がMVPになっても、俺かのんちゃんを選ぶとは限らへんで？」


望「でも選ばれたら知らん人とキスするんやで？」


神「う…」


望「って事でしげ頼むで！」


重「いや、でも優勝せなアカンのやろ？出来るん？」


流「このクラスサッカー部が一番多いねん。せやから絶対勝てるって。」


重「わかった」


そしてサッカー大会当日


小瀧と神ちゃんは開会式の時、皆んなを応援するらしくチアリーダーの格好して舞台へ。


1年と3年の姫は初めて見たけど、結構可愛い。


まぁ、神ちゃんと小瀧は群を抜いて可愛いけど。


そんな事考えとったら神ちゃんと目が合って恥ずかしそうにしながら小さく手を振ってくれた。


可愛い。友達やけどこんな事思う俺を許して下さい。


それから試合が始まって俺らのクラスはどんどん勝ち進んでいって決勝戦まで進んだ。

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