ネバーランドからの脱獄

No.3 ページ4

「ハー」

「終わったー！」

「つかれたぁー」

ちびっこ達のへたれた声を聞きながら、俺も机にぐたーっと体を預ける。テストは嫌いじゃ無いけど集中力すっげぇ使うからなぁ。毎日これだからちょっと大変だ。

「まぁ半分は行っただろ！」

「半分も！？すごっ」

「いいなぁ、私なんか全然…最近ずっとだよ」

リトルバーニーを抱きしめながらそう言ったコニーの頭を撫でる。コニーにはコニーの良さがあるんだから、そう気にすることねえしな。

「結果を返すわね〜」

お、きたきた。ママの声に反応して、ぱっと前を向く。今日は……

「ノーマン、レイ、エマ、そしてAも。すごいわ、4人とも！また300点！満点(フルスコア)よ！」

おっしゃ。

小さくガッツポーズして、ママから紙を受け取る。何年か前からずっと満点(フルスコア)が続いているから、嫌でも意識してしまうのだ。せっかく続いてるんだから、ってね。

ま、少なからず他の3人への対抗心も無くはないんだけど。同い年だし、俺だけ点数落とすのもなぁ。


大人っぽいってよく言われるけど、こういうところはまだまだ子供だと自分では思う。

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