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No.1 ページ2

6時になると、ハウスには鐘の音が響き渡る。その鐘の音とエマの元気な声で、俺たちの朝は始まるのだ。

「みんな起きてー!朝ごはん遅れるよーっ」

今日もエマの声が聞こえてきた。徐々にハウスが騒がしくなっていく中、俺もぐっと腕を伸ばしてベッドから出る。

「っあー……ねみぃ」

ふぁあ、と大きく欠伸を1つ。まだぼんやりとする頭で支度を終わらせる。最後に靴紐を結んで、よし、と立ち上がったところでぐずりだす声が聞こえてきた。

「ふぇ……っ、ボタンできないーっ」

「あぁ、ほら、泣くな泣くな。一緒にボタンとめようなー」

ぽんぽんと優しく頭を撫で、目尻の涙をすくい取る。そうやって2、3人の年少者たちの着替えを手伝い終えると、まだ寝ぼけているナイラを抱えて食堂へと向かった。

「食ってやるー!」

「キャハハハハ!」

トーマとラニオンの悪戯っ子2人組を廊下で追いかけ回すエマ。そんな元気な3人を横目に食堂へと入り、抱っこしていたナイラを下ろして席へと促した。

「おはよ、ノーマン、レイ」

「おはよう、A」

「はよ、A」

同い年、最年長の2人に声を掛けながら朝食の準備を手伝う。テーブルに食器を並べていると、ドタバタと賑やかな音が近づいてくるのが聞こえてきた。

多分そろそろ……


「ほっはよー!ノーマン、レイ、Aっ」

ほら、ムードメーカーのお出ましだ。

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ユウゴ - とても面白かったです!続きを早く読みたいです。楽しみに待ってます! (2020年8月12日 21時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
雑食(プロフ) - ますださん» ありがとうこざいます!更新本当に遅くて申し訳ないです…… (2019年6月8日 21時) (レス) id: 9861b771f6 (このIDを非表示/違反報告)
ますだ - すごく面白かったです!更新楽しみにしてます! (2019年5月29日 21時) (レス) id: 84a7c43b1d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雑食 | 作成日時:2019年4月21日 18時

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