気絶させられて目が覚めたら炎柱の継子にされてた上にセクハラされる。

継子3 ページ3

ガン、ギィン、と刀が交わる音が響く。




木刀でやっているのに日本刀でやっているような音がするのは何故だろう。





杏「A！考え事とは随分と余裕だな！！これが終わったら素振り千回だ！！」


『えっ』





勢いよく木刀が振り下ろされ何とか受け止めるが衝撃に耐えられず、また師範がそのままの勢いで私に倒れ込んで来て二人仲良く地面に転がった。





『かはっ』





咄嗟に受け身が取れず思い切り背中を打ち付けたのと師範が上に倒れ込んだので死ぬかと思った。



だけど師範が頭の下に手を入れてくれたので打ち付けたのは背中だけで済んだ。





師範の右手は私の頭の下にあり、左手は私の顔の横にある。


けれど肘をついているので非常に近い。



物凄く体が密着している。





『あ、あの師範。退いて下さい。』


杏「……よもや。」






師範は真顔でそう言った後いつものようににっこりと笑うと上から退いて立ち上がらせてくれた。









そして何事も無かったかのように素振りを始めるように指示された。





杏「ふむ。まだ癖が直っていないな。」






少し私が素振りをしているのを見た後、私を後ろから抱き締めるようにして私の手を握った。







…師範のこの行動に下心なんて無いんだ。




そう、私の癖を直す為にこうしてくれているんだ。


たまに上からすん、って匂いを嗅ぐような音が聞こえるけど気のせいだ。


なんだかやけに耳元で話されている気がするけど気のせいだ。


私の手を握る手の動きがなんかいやらしいけど気のせいだ。






……腰に、熱くて硬いものが当たっているけど気のせいだ。









その後、何とか鍛錬を終え夕飯になったが、もういらないと言っているのに師範はそうか！と言ってご飯を装ってきたので更に師範が嫌いになった。









_______________



実は継子になってからまだ三日ぐらいしか経ってないんですよ。



あと作中には書いてませんが、Aさんは煉獄さんの事は初めて会った時(合同任務)に嫌いになったのですが、



・初めて会った時に顔をガン見された。

・初対面なのに距離が近い。

・声が大きすぎてうるさい。

・どこを見てるのか分からない。

・ボディタッチが多い。

・人の話を聞かない。




これが主な理由です。




ちなみに煉獄さんは千寿郎がAさんに気があるのも本当の性格が自分と同じでやばいのも知りません。


純粋でいい子な弟だと思ってます。

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