継子18 ページ18
千「お茶にちょっと薬を入れさせてもらいました。手に入れるの結構大変だったんですよ?胡蝶さんを頼ると兄上にバレてしまうので……。」
体に力を入れようとするが全く入らない。
あ、布団を敷いた方が良いですよね、と千寿郎が布団を敷き始める。
まずい、まずいと必死に体を動かそうとするが悲しいぐらいに動かない。
千寿郎に引き摺られ布団の上に転がされる。
千寿郎がそのまま馬乗りになり顔を覗き込んでくる。
千「あと、ちゃんと出来るか不安だったので気持ち良くなる薬も入れました。俺は兄上のように上手く出来ないと思うので。」
私の顔を見て千寿郎はクスッと笑うと、知らないとでも思いましたか?と私の両頬に手を添えた。
千「兄上はいつも俺から奪っていく。賢才も、信頼も、期待も、愛情も、Aさんも。
貴方だけは取られたくなかったのに、あっという間に手を出されて貴方の初めては兄上に奪われてしまった。」
そっと接吻される。
その目は、兄への憎しみを宿していた。
千寿郎はずっと兄を慕う”ふり”をしていただけで本当はずっと妬んでいたんだ。
千「でも、どうしても貴方だけは渡したくないんです。
ねぇ、兄上は俺のこと優しい弟だと思っているんです。その弟が自分が好いてる女を孕ませるとは思いませんよね?」
何をしたいのか分からず困惑していると千寿郎はいつもより楽しそうに笑った。
千「貴方が孕んだらきっと兄上は自分の子だと思いますよね?でも本当は弟の子だったら……?」
『!?うー…うぁ、や、ゔぅ』
やりたい事が分かって呂律が回っていないが必死に嫌だと主張する。
千「貴方が兄上の子を孕んだら俺はもう貴方に触れられない。貴方をいくら愛していても兄上には勝てない。貴方と子供を作ることなんて絶対に出来ない。
だからこんな汚い手を使うことでしか貴方を手に入れることが出来ない。」
抵抗することも出来ず着物を脱がされる。
師範に付けられた痕を見たのだろう。
千寿郎の顔が険しくなる。
千「俺のことだけ考えてください。A。」
千寿郎はその痕を上書きするように口を寄せると私に深い接吻をした。
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ホノハ - 煉獄さんが怖いけど、そこもいい!! (2021年11月11日 18時) (レス) @page9 id: 8dccd387ce (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - きなこむしさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けたようで何よりです!!!読んで下さりありがとうございました!!! (2021年1月29日 10時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
きなこむし - 煉獄さんは純愛じゃなくヤンデレ一択!しかも千寿郎君もヤンデレ?兄弟で素晴らしいです!ぜひまたの作品を楽しみにしています!素敵な作品ありがとうございました (2021年1月29日 0時) (レス) id: 965738ec66 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 澪さん» そんな事無いですよ。褒めていただいて嬉しいです!ありがとうございます!!! (2020年3月20日 21時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 椿さん» いえいえ!!椿さんの神小説が表現力と語彙力が激高過ぎたので影響されたのかもしれないですね!(>v<# (2020年3月20日 20時) (レス) id: 001cac99b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椿 | 作成日時:2019年11月15日 19時