煉獄杏寿郎の歪んだ愛 弐

愛75 ページ26

炭治郎side







童磨が蝶屋敷に来たらしい。





知らせを受け、皆が蝶屋敷へ向かった。







俺が一番最後だったのだろう。



声がする方へ向かい、扉を開けた。









.









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そこで見たのは、しのぶさんが包丁を童磨に突き立てようとし、それを笑いながら避ける童磨。



しのぶさんは泣きながら童磨を睨み、殺してやる、言っている。





また、無一郎君が髪の長い男に殴りかかっていた。



無一郎君が上弦の壱と言っていて、そこでやっと堕姫や妓夫太郎がいるのに気づいた。




その傍には猗窩座も立っている。







他の柱だった人達が上弦達に掴みかかっていて、不死川さんが上弦の壱に怒鳴っていた。








実「てめぇ、よくも玄弥を……！！」









何があったのか分からず、しかし感じるこの嫌な予感が頭の中で警報を鳴らす。



童磨と上弦の壱、黒死牟が殺されそうになっているのを見ている猗窩座に声をかける。









炭「猗窩座、一体何があったんだ？」









猗窩座はこちらをちらりと見るとまた前に視線を戻した。









猗「杏寿郎とAが死んだ。心中だな。」








死んだ？







Aが？









炭「心中って、Aはまた無理矢理…」


猗「今回は合意だったみたいだぞ。」









頭を殴られたような感覚に襲われる。






合意？





Aは死にたがったのか？








地獄絵図と化している部屋で俺は床に座り込んだ。

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