愛4 ページ4
今思えば杏寿郎は昔からやたらと私に触って来て束縛していた気がする。
私が煉獄家に来たのは10年前、5歳の時だった。
私の両親が煉獄夫婦と仲が良く引き取って貰う前からの知り合いだった。
杏寿郎には初対面で杏寿郎と呼んでくれ！と言われ家族になった時もそのままで良いと言ってくれた。
両親が事故で他界した時に引き取ってくれて、皆私を本当の家族のように愛してくれて、兄も弟も出来て私はすぐに立ち直る事が出来た。
でも私が10歳の時、瑠火さんが亡くなりそれを期に槇寿郎さんが酒に溺れ始めた。
そんな中でも杏寿郎はいつも笑っていた。
”大丈夫だ。何も心配する事は無い。父上もいずれ元に戻るだろう。”
でも槇寿郎さんはずっと酒に溺れたままで。
私は2人の事を気にかけながら家事をしていた。
幸い、煉獄家は裕福だったのでお金には困らなかった。
杏寿郎もよく家事を手伝ってくれていた。
でも、杏寿郎とは小さい頃は手を繋いだりしていたが大きくなってからも私との距離がやけに近かったり腰や脚を触られた事もあってだんだんと距離を置いていった。
杏寿郎が教職に就いてからしばらくした時、珍しく元気がなくて心配になって杏寿郎の部屋に行った。
暗い部屋で布団に倒れ込んでいる杏寿郎に近付いて声をかけた。
私に気付いた杏寿郎はにこりと笑うとどうした？と返事をしてくれた。
『その、大丈夫？なんか、疲れてるみたいだけど…。』
杏「ああ！問題ない！心配かけてすまなかったな！」
杏寿郎は布団から起き上がると隣をポンポンとしたので座ると学校はどうだと聞かれて色々話をした。
友達の話、先生の話。
何故だか終わらせてはいけない気がしてずっと話し続けた。
杏寿郎はずっとにこにこと聞いてくれていた。
話の話題が尽きそうになった時、そういえば杏寿郎に言ってなかったなと思い言った。
それがいけなかった。
『私、好きな人が出来たんだ。』
そう言った瞬間空気が重くなった。
杏寿郎を見るといつもの笑みが消え驚いたような顔をした後、静かに目を細めた。
煉「……よもや、Aに好きな人が出来たとはな。」
そこからだ。
私が、杏寿郎に暴力を振るわれ始めたのは。
私が、無理矢理杏寿郎に抱かれたのは。
私が、杏寿郎に歪んだ愛を伝えられ、前よりも酷く束縛され出したのは。
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椿(プロフ) - ゆっきぃさん» ありがとうございます！！楽しんでいただけて嬉しいです！！これからも更新頑張ります！！ (2019年11月10日 14時) (
レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきぃ - やっぱり最高です…!!!なんかもう炭治郎が目撃しちゃったけどまだ真実バラすなとか思っちゃってます（ヤンデレ最高です…！これからも頑張ってください！！ (2019年11月10日 14時) (レス) id: 103a520591 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 天華さん» そんな事ないですよ。私も書きながらぐへへへ言っている変態ですから…！(｀・ω・´)ｷﾘｯ読んでいただきありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2019年11月9日 23時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
天華 - 待って、ヤバい、好き。ヤンデレを見て興奮している私は････変態....！？ (2019年11月9日 22時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - あおさん» ありがとうございます！！これからも楽しんで頂けるよう頑張ります！！！ (2019年11月9日 20時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿
x他1人 | 作成日時：2019年10月19日 16時
