愛19 ページ19
杏「では行ってくる!」
『行ってらっしゃい。』
また任務の指令が来て彼はそこに向かっていった。
そういえば、彼と知り合って一年ぐらいになるなぁと思う。
14歳の時に婚約の話が来て結婚させられたけど私がずっと拒否していたから同じ家に住み始めたのは最近だった。
『…もう15歳か。』
そろそろ手を出されるかもしれない。
黙々と家事をしながら考える。
嫌い嫌いと言いながらもだんだんと彼に心を許してしまっている。
14歳の時に婚約して、半年ぐらいしたら結婚して、でも私が嫌がったから一緒に住まなくて、でもそれはだめだろうと親に追い出されて今に至る。
まぁ、今の生活は本当の事を言えば楽しい。
千寿郎に勉強を教えて、家事をして。
もしかしたら、今までで一番楽しいかもしれない。
だけどそんな考えは千寿郎に勉強を教えている時に打ち砕かれた。
『……え?』
千「ですから、兄上はその時に一目惚れしたらしくて貴方の家に頼み込んで結婚したんですよ。」
私はそんな事覚えていない。
甘味処でそんな事があっても5歳の時だ。
覚えているわけがない。
私はそんな事で人生を彼に捧げなくてはならなくなったのか。
本当なら恋をしてみたかった。
恋をして、お互いを知って結婚してみたかった。
分かっている。
そんな事は出来ないこと。
だけど耐えられなかった。
_______________
『どうしてよ!』
杏寿郎に向かって怒鳴り散らす。
杏「すまない。」
彼がそれしか言わないから余計に腹が立つ。
『貴方のせいで私はここに嫁がなくちゃいけなくなったんだ!』
むしゃくしゃする。
仕方のないことだと頭では理解しているのに止められない。
『貴方なんて大嫌いよ!私と別れて!他の女の人と結婚して子供でもなんでも作ってよ!』
そう言った瞬間、空気が重くなるのを感じた。
彼が近付いてきて、それが妙に怖くて暴れるがあっさり押さえ付けられ押し倒される。
杏「俺は君の事を愛している。君以外の女と結婚するつもりもないし子を作る気もない。生まれ変わっても君を探して君と一生を添い遂げる。」
初めて、彼が笑わないのを見た。
.
.
そこから、転がり落ちるように私の人生は変わった。
1081人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
椿(プロフ) - ゆっきぃさん» ありがとうございます!!楽しんでいただけて嬉しいです!!これからも更新頑張ります!! (2019年11月10日 14時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきぃ - やっぱり最高です…!!!なんかもう炭治郎が目撃しちゃったけどまだ真実バラすなとか思っちゃってます(ヤンデレ最高です…!これからも頑張ってください!! (2019年11月10日 14時) (レス) id: 103a520591 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 天華さん» そんな事ないですよ。私も書きながらぐへへへ言っている変態ですから…!(`・ω・´)キリッ読んでいただきありがとうございます!これからも頑張ります!! (2019年11月9日 23時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
天華 - 待って、ヤバい、好き。ヤンデレを見て興奮している私は・・・・変態....!? (2019年11月9日 22時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - あおさん» ありがとうございます!!これからも楽しんで頂けるよう頑張ります!!! (2019年11月9日 20時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:椿 x他1人 | 作成日時:2019年10月19日 16時