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愛16 ページ16

町に行き、食材を買う。



今日は彼が帰ってくる日だ。




本来なら彼の好きな物を作るべきなのだが、杏寿郎はなんでもうまいうまいと言って食べるのでいつも似たようなものを作る。




だから彼の好きな食べ物なんて知らない。


…知る気もないけれど。




必要な物を買ってからふらふらと他の物を物色する。



キラキラと輝く硝子細工を眺めたりした後、帰路につく。





本来なら互いの事を知った方がいいのだろう。


だけど私は彼の事が嫌いだ。



だから彼の事を知ろうと思わない。






_______________

杏「ただいま!」



玄関から大きな声が聞こえ、ため息をつきながら玄関へ向かう。




『おかえりなさい。ご飯にしますか。お風呂にしますか。』


杏「君という選択肢はないのか!」


『ありません。』


杏「よもや!!」



冷たく言い放ち戻ろうとすれば二の腕を掴まれ引っ張られる。


ちゅ、と接吻をされる。



杏「敬語を使うのは止めてくれと言わなかったか?」




すぅ、と目を細め静かな声で微笑みながら言われる。


私は、この時の彼が苦手だった。



目が、変わるから。



昏く据わった目になり、彼の中のどろどろとした感情が見える気がするから。


『…分かったから離して、杏寿郎さん。』



杏「堅苦しいな!呼び捨てにしてくれ!前にも言っただろう!」



わははと笑いながら私の後を着いてくる。


そしてご飯を杏寿郎、千寿郎、私の3人で食べる。


槇寿郎さんは一緒に食べない。


いつも私が部屋に持って行き、一方的に話して出て行くという事を繰り返していた。




食器を片付け、風呂から上がり部屋に戻ると杏寿郎が布団の上で正座していた。


『……何をしてるの。』



杏「うむ!一緒に寝ようと思ってな!!」


『お引き取りください。』



そう言うが本人は全く気にしていない様子でAを布団に引きずり込むとAを抱き締めた。



杏寿郎は他の人より体温が高いので暖かいなぁと思っていると杏寿郎が顔を近づけてくる。


避けたり拒否しても杏寿郎は出来るまで止めないので大人しく接吻を受け入れる。


何度か触れるだけのをした後、唇を舐めてくる。


嫌なので頑なに開けないでいると諦めたのか唇を離した。


やっと終わったと思っているとぼそりと言われた。



杏「まだ、抱かせてくれないのか?」



黙っていると彼はそうか、と呟きおやすみと言って眠りについた。

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椿(プロフ) - ゆっきぃさん» ありがとうございます!!楽しんでいただけて嬉しいです!!これからも更新頑張ります!! (2019年11月10日 14時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきぃ - やっぱり最高です…!!!なんかもう炭治郎が目撃しちゃったけどまだ真実バラすなとか思っちゃってます(ヤンデレ最高です…!これからも頑張ってください!! (2019年11月10日 14時) (レス) id: 103a520591 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 天華さん» そんな事ないですよ。私も書きながらぐへへへ言っている変態ですから…!(`・ω・´)キリッ読んでいただきありがとうございます!これからも頑張ります!! (2019年11月9日 23時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)
天華 - 待って、ヤバい、好き。ヤンデレを見て興奮している私は・・・・変態....!? (2019年11月9日 22時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - あおさん» ありがとうございます!!これからも楽しんで頂けるよう頑張ります!!! (2019年11月9日 20時) (レス) id: cae380dc3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椿 x他1人 | 作成日時:2019年10月19日 16時

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