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高熱 ページ44

健人side



健「39.1……見事に高熱じゃん
てかこんな高かったらめちゃくちゃしんどいでしょ?よく仕事行ったね?」

勝「え……全然、そこまでな感じしない……」


自分が予想していたよりも更に高い体温を読み上げられてびっくりすると同時に気が滅入る
これからもっと上がっちゃうのかなとか、変な合併症にでもなったら嫌だなとか

医者だからこその余計な心配が次から次へと出てきてしまって、より身体が鉛のように重く感じたりして



健「まあ診察もしてもらったし解熱剤も貰ったし
咳も鼻水も出てないから、とりあえず熱下げるようにすれば大丈夫大丈夫」


たぶん俺のネガティブ思考に勘づいた健人兄ちゃんが、あえて前向きに励ましてくれる

自分がしんどい時に家族まで不安そうな顔をしていたらより不安を煽られるし、普通に心配させてしまったことが申し訳なくなるから、そうやって明るく振る舞ってくれるのは正直ありがたい

こういう時、健人兄ちゃんはやっぱり長男だな〜と思うし、そういうとこについ甘えたくなってしまう


勝「…ねぇ健人兄ちゃん……一緒に寝てよ」

健「ブハッ‼︎…え、勝利どうしたの…?笑
そんなちっちゃい子みたいなこと言って」

勝「たまにはいいじゃん、減るもんじゃないし」

健「いやもちろんいいけど…え、なになに?!
待って勝利可愛すぎるんだけど!!」


急にスイッチが入ったように勝利かわいい勝利かわいいとはしゃぎ出す健人兄ちゃん
自分がそうやって甘えれば、健人兄ちゃんがすぐに引っ掛かってくれるのを分かってやってる自分のこの性格は、我ながら"ザ・弟気質"で怖いなと思うけど、実際に兄二人がそうやって愛情を注いできてくれたのだから、今更取り繕いようがない




健「狭くない?大丈夫?」

勝「ん、だいじょうぶ…おやすみなさい…」


おでこには冷えピタ、首周りと脇の下には氷枕が当てられて、ひんやりしていて気持ちがいい
そして右手には、健人兄ちゃんの優しい体温
それに安心してうつらうつらと夢の中に沈んでいく感覚に、こんな高熱の中でも不思議と幸せを感じた


健「おやすみ、勝利」




そして、健人兄ちゃんの優しい声を最後に
俺の意識は完全に眠りに落ちていった

高熱→←高熱



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紫苑(プロフ) - 紗瑛さん» お返事遅くなり申し訳ございません。嬉しいお言葉ありがとうございます。更新頑張ります! (2021年8月18日 19時) (レス) id: 39722e53c4 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 空楽さん» お返事遅くなり申し訳ございません。そのように言っていただけて光栄です!8月後半は更新頑張りますのでまた呼んでいただけますと幸いです! (2021年8月18日 19時) (レス) id: 39722e53c4 (このIDを非表示/違反報告)
紗瑛 - 更新楽しみにしています! (2021年8月12日 21時) (レス) id: 2dcb5022ff (このIDを非表示/違反報告)
空楽 - 更新楽しみにしてます! (2021年8月7日 1時) (レス) id: 86d36c49a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - SZ*青薔薇さん» いつもコメントありがとうございます!共感して頂けて嬉しいです!笑 青薔薇さんの作品もいつも楽しみにしています!これからも応援してます! (2021年8月2日 0時) (レス) id: 39722e53c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫苑 | 作成日時:2021年7月3日 2時

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