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「渋谷くんの歌、聴いてたらわかっちゃった。授業ちゃんと受けてないのは、大学行く気がないからなのかな?って」


「そか」


「プロに…なるの?」


「そうなりたいとは、思ってる。せやから明日の新幹線で…」


「ちょっ、待って?卒業式 明後日だよ?」


「まぁな。でも卒業式なんて、大した事せぇへんし。そんなん出てるよりも、1秒でも早く音を奏でたいと思ってな」


「渋谷くん、らしいね」


「ふっ……ほんなら、な」


「うん。頑張って…ね」


「おう。原田も」


「渋谷くんっ、あのねっ?」


「ぅん?」


「聞いてほしいこと、あるんだけどっ」


「なに?」


「実は、私 渋谷くんのことっ…」


「あのさっ」


「うっ…うん」


「ホンマにええのっ?」


「な…にが?」


「俺、明日から東京やしっ。今度いつ会えるとか、保証出来ひんしっ」


「うん」


「カッコええこと言うてこの街出ていくけど、ボロボロんなって帰ってくるかもしれへんで?」


「うん」


「もしかしたら、向こうで女ひっかけて…」


「それはないっ。結構 一途な方って言ってたでょ?」


「……原田」


「私は、信じてる」


「俺が…不安やねん。原田モテるやろし、大学行って、他の男に取られるくらいなら…」


「渋谷くん。私ね?渋谷くんのことが、好きなの。こんな風に、心から好きって思える人に出会ったの、初めてなの。だから、信じて?私……すばるくんのこと、ずっと想ってるから」


「俺も……Aんこと 好きや。一生、離さへん」





「おかえり」


「ただいま〜」


「どう?東京」


「ぼちぼちやな。Aは?大学どう?」


「うん?楽しいよ?」


「変な男に引っ掛かったりとか…」


「もぉ、すばるくん心配しすぎ。そんな事ありえないから」


「そっか…あっ」


「うん?どした?」


「中学ん時のツレ。まさかヨコに、あんな可愛らしい彼女がおるとはな」


「へぇ〜、お友達イケメンだね」


「………」


「どうした?」


「…………別に」


「あっ、もしかして。私が“イケメン”って言ったから、拗ねてんの?」


「はぁ?何で俺が、あいつ相手に拗ねなアカンねんっ」

……とか言いながら、早足なのは拗ねてる証拠でしょ?


「はよせんと、置いてくでっ」


「ちょっ、待ってよっ」



無関心のように見えて、実は何歩の先を見据えてる

歌を愛し、音楽に全てを捧げる


そんな彼は


私にとって、世界一の彼氏です






end


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作者名:ちか | 作成日時:2019年10月20日 23時

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