・・・ ページ7
「渋谷くんの歌、聴いてたらわかっちゃった。授業ちゃんと受けてないのは、大学行く気がないからなのかな?って」
「そか」
「プロに…なるの?」
「そうなりたいとは、思ってる。せやから明日の新幹線で…」
「ちょっ、待って?卒業式 明後日だよ?」
「まぁな。でも卒業式なんて、大した事せぇへんし。そんなん出てるよりも、1秒でも早く音を奏でたいと思ってな」
「渋谷くん、らしいね」
「ふっ……ほんなら、な」
「うん。頑張って…ね」
「おう。原田も」
「渋谷くんっ、あのねっ?」
「ぅん?」
「聞いてほしいこと、あるんだけどっ」
「なに?」
「実は、私 渋谷くんのことっ…」
「あのさっ」
「うっ…うん」
「ホンマにええのっ?」
「な…にが?」
「俺、明日から東京やしっ。今度いつ会えるとか、保証出来ひんしっ」
「うん」
「カッコええこと言うてこの街出ていくけど、ボロボロんなって帰ってくるかもしれへんで?」
「うん」
「もしかしたら、向こうで女ひっかけて…」
「それはないっ。結構 一途な方って言ってたでょ?」
「……原田」
「私は、信じてる」
「俺が…不安やねん。原田モテるやろし、大学行って、他の男に取られるくらいなら…」
「渋谷くん。私ね?渋谷くんのことが、好きなの。こんな風に、心から好きって思える人に出会ったの、初めてなの。だから、信じて?私……すばるくんのこと、ずっと想ってるから」
「俺も……Aんこと 好きや。一生、離さへん」
「おかえり」
「ただいま〜」
「どう?東京」
「ぼちぼちやな。Aは?大学どう?」
「うん?楽しいよ?」
「変な男に引っ掛かったりとか…」
「もぉ、すばるくん心配しすぎ。そんな事ありえないから」
「そっか…あっ」
「うん?どした?」
「中学ん時のツレ。まさかヨコに、あんな可愛らしい彼女がおるとはな」
「へぇ〜、お友達イケメンだね」
「………」
「どうした?」
「…………別に」
「あっ、もしかして。私が“イケメン”って言ったから、拗ねてんの?」
「はぁ?何で俺が、あいつ相手に拗ねなアカンねんっ」
……とか言いながら、早足なのは拗ねてる証拠でしょ?
「はよせんと、置いてくでっ」
「ちょっ、待ってよっ」
無関心のように見えて、実は何歩の先を見据えてる
歌を愛し、音楽に全てを捧げる
そんな彼は
私にとって、世界一の彼氏です
end
↓next black
282人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちか | 作成日時:2019年10月20日 23時