十三日目 １５時 ページ14
「Aは、オペラに興味はあるかな？」
お八つ時。
いつもの三人で茶会を兼ねて談笑する時間。
「……オペラですか」
「リンタロウ、オペラ大好き」
机の上のカゴの中にある金平糖をつまんで頬張る。まるで、キラキラ輝く星のようだ。
「有名どころである……《
「知らないことは無いですが……」
目の前の金平糖と同じぐらい目を輝かせる鴎外さんの様子からして、本当にオペラが好きなんだろう。
「いつかこの三人で、観に行きたいものだねえ」
「………………それは、“想い出づくり”のためにですか？」
また私が、記憶を忘れたときのためにですか?
質問を重ね、問い質す。
勿論、空気が張り詰めるのは想定内だ。
エリスちゃんが目を逸らし、鴎外さんが目を閉じて息を吐いたところで、ありえない言葉が飛んできた。
「…………“思い出したのかね？”」
「ッ？！」
睨みつけるかのような鋭い眼光が此方を向いた。絶対零度の視線が全身を硬直させる。目を逸らすことは許されない。
「……な、なにを……ですか……？」
まさに形勢逆転。震えた声で応答するのが精一杯だ。
そして、その情けない様子を無言で見つめられること数秒――
「…………いや、なんでもないよ。忘れてくれ」
彼がいつものような笑顔を此方に向けると、止まっていた空間が動き出した。何事も無かったかのように、いつもの無邪気な顔で金平糖を口に投げ込むエリスちゃん。落ち着き払った態度で茶を啜る鴎外さん。ただ、呆然としている私だけが“いつもの空間”から取り残される。
――まただ。
――また、白昼夢を見ているのか？
「金平糖、食べないのかい？」
「甘くて、美味しいわ」
また、繰り返すのか？
(そんなのお断りじゃない？)
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臣民(プロフ) - 坂竹会長さん» 返信が遅くなってしまい、誠に申し訳ありません……！お互いに無理のない程度に頑張っていきましょう！^^ (2019年6月6日 21時) (
レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - すッッッッッッッ(殴みません((!! 習い事の試験やら、学校という悪魔やら風邪やらなんやらで全然開けてませんでした…;;(笑)続編…!!更新頑張ってください!!私も頑張りまs((蹴発火 失礼しました_;;ーд#_ (2019年6月3日 8時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
臣民(プロフ) - もくれんさん» ありがとうございます！より一層、精進してまいりますので、よろしくお願いいたします！ (2019年5月12日 22時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
もくれん(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも頑張って下さい！ (2019年5月12日 18時) (レス) id: b1b6b426cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：臣民 | 作成日時：2019年4月21日 19時
