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今はW杯期間中で昨日は、明日から2会場目の試合だというのに充電と称して昴くんが宿泊しているホテルに呼び出されて、ルームメイトの柳田さんは厄介払いされて少しの時間を過ごした。柳田さんごめんなさい。
私が応援に来たんだから絶対勝つよね、いつかの昴くんの勝利の女神宣言が頭に浮かぶ。この大会には柳田さんも出ているがベンチスタートで、昴くんはスタメンでサーブから始まる。昴くんと柳田さんのサーブは似ている気がすると錯覚するのも無理は無くて、柳田さんが昴くんのサーブを参考にしているのだ。

「「「井上!!!」」」

「「「井上!!!」」」

サービスエース、スパイクが決まると会場のボルテージも上がる。観客に囲まれた小さなコートの中で大きく喜びを表現してチームを引っ張っていく昴くんがキラキラと輝いていた。


だがそんな最高の時間に神様は意地悪をする。


『!?』

トスが昴くんに上がった。だけどそのトスを相手コートに打ち落とす事は無く、何故か昴くんはネットにもたれ込むようにその高さから落ちた。

『昴くん!!!』

周りなんて関係無い。動揺のような悲鳴のような声の中に私の声が少しだけ強調される。昴くんが自力で立ち上がる事は無く、担架に乗せられてコートを出た。
日本の宝・井上昴が突如コートを去った。

『っ!』

はっと我に返ったのは、試合再開のホイッスルが鳴った時だった。慌てて席を立ち、関係者以外立入禁止の札を無視して中に入った。関係者っぽくない装いだから驚きの眼差しをいただくけど今はそれどころじゃない、昴くんだ。昨日までピンピンしてたんだよ?さっきだって沢山サーブ決めてスパイク決めて絶好調だったじゃない。そんな彼がどうしてあんな…何が起こってるの?

『あの、井上昴はどこですか!?』

「あ、あの…?」

『お願いします!会わせて下さい!井上昴は、井上昴はどこですか!?』

「…多分」

勢いに押されたスタッフさんは、私を医務室まで案内してくれた。そこには、苦しそうに横たわる昴くんが居た。

『…っ』

それはあまりにも衝撃的だった。
私の見間違い、人違いであれと思っていたのにそこに居たのは…私の大好きな彼。

『昴、くん…昴くん、分かる…?Aだよ昴くん!』

「っ…はぁはあ…」

荒い息の中、私を呼ぼうとする昴くんの手を握り、私はここだよと頬に当てる。でもそれは治療の邪魔で、程なくして救急車が到着。私は日本チームのスタッフと一緒に救急車で病院に行った。

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作者名:しおん | 作成日時:2019年10月26日 6時

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