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昴くんと出会ったのは大学一年次の部活見学だった。
「練習見に来いよ」というバレー部の友達の誘いで別の友達とバレー部の練習の見学に行った時、OBとして来ていた昴くんと出会った。その頃の昴くんは既にメディアから注目されているスター選手で日本の宝という肩書きも出来上がっていたが、対する私は中学高校の体育の授業でしかバレーボールをやってこなかった人間でそこまでバレーボールに対しての興味が無くて、昴くんがそこまで凄い人だとは知らなかった。それに私は仮にも見学者だったし、「見に来いよ」と誘ってくれた友達しか知り合いもいなかったので遠くから眺めるだけだった。
でも、昴くんのプレーは目を奪われるものがあった。同じ人間とは思えないくらいの跳躍力、目が追いつかないスピードのスパイクとサーブ。長身で細身、無駄の無い筋肉、真剣な表情から一瞬で弾ける笑顔…その笑顔に私は鼓動が早くなった。

「あのっ、君、さっき体育館にいたよね!?」

練習が終わってバレー部の友達と話をして体育館を出た時、その人に声をかけられた。近くで聴く心地良いその声にまた胸が高鳴り緊張が全身に走る。

『は、はいっ』

幸か不幸か、一緒に見ていた友達はバイトだからと先に行ってしまったので今は私一人。その人と対峙するがまず、その身長の高さに圧倒された。バレー部の友達もなかなか高身長だけどこの人はもっと大きくて、やっぱりバレーに必要な無駄の無い筋肉がついている。流石OB。

「俺、井上昴です。知ってる?」

『え、あ…すみません…』

井上昴…当時の私はそれだけじゃこの人の事は知らなかった。本当に失礼な事をしたけれど昴くんは怒ったり悲観したりするわけでもなく、寧ろ楽観的で驚いていた。

「マジで?ははっ、何それ超最高!」

勿論、何が超最高なのかは分からない。

「君の名前は?俺は井上昴。」

2回目の自己紹介だから私も名乗らない訳にはいかない。

『(名字)A、です』

「Aちゃん、可愛い名前だね。このあと時間ある?もしよかったら松田とご飯に行くんだけど、Aちゃんも一緒にどうかな?」

松田くんは私を誘ったバレー部の友達。私は人見知りをよくする方だけど、その時は何故か昴くんのペースに流されてそのお誘いを受け入れた。それからも完全に昴くんのペースで、トントン拍子でお付き合いが始まった。

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設定キーワード:柳田将洋 , 石川祐希 , バレーボール
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作者名:しおん | 作成日時:2019年10月26日 6時

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