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風丸 Side
AA……！！俺はお前がずっとずっとずっと好きだった……
きっかけなんて些細な事だった。俺が中学一年生だった頃の入学式。
友達であろう人と話しているAを見て、自然と胸が高鳴った。
きっとこれが一目惚れなんだろうな…
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廊下ですれ違う事もあったけど、話しかける勇気がなかった。
他の奴がAと話しているのを見ていると、腹の底から怒りが込み上げてくるようになった。
同じクラスの奴らから心配されるほど俺は爪を無意識に噛んでいるほど嫉妬をしていたようだった。
だったら話しかければいいのにな、なんて自分でも自覚しているから乾いた笑みがこぼれた。
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あっという間に一年が過ぎて俺もAも2年になった。運が悪いことにクラスは今年も別になってしまった。
俺のAへの気持ちは覚めるどころか燃え上がっていた。
会いたい
会いたい
話してみたい
Aに会って今すぐ俺のものにしたい。
そんな欲が俺の心を支配していたら、運命が訪れたのだ。
円堂にサッカー部に誘われ、鉄塔広場に向かった時……
「ぁ……っ！」
そこには、Aが居たんだ。
ドクドクと心臓が脈立ち、頭がクラクラとしてくる。
やっと……見つけた…やっと会えた…！やっと話せた！やっと俺のことを見てもらえた！！
絶対俺のものにしてやるからな…A……
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作者名：HiBiKi． | 作成日時：2022年9月25日 17時
