どうやらE組は一番敵に回してはいけない少女を裏切ってしまったようです

５．昔の知り合い ページ6

夢主side

朝登校すると殺せんせーに呼ばれた。

昨日の件で話があるのかと思ったけどそうじゃなかった。

昨日居なかった先生の紹介をするらしい。

職員室に案内されると金髪の女の人がいた。

「イリーナよ。宜しく…あら、あなた…」

真逆の知ってる人だった。

「ちょっと此方に来なさい」

腕を引かれて部屋の隅に移動する。

「あなた、Aじゃない！？どうして此処に居るの？マフィアはどうしたのよ」

声を潜める彼女に私も合わせる。

『実はあの超生物の見張りと暗殺という任務を貰ってね。ま、今はもっと他の任務もあるわけだけど』

「他の任務？」

『池守愛華っているでしょ。彼奴に昨日カッターキャーされたのよ〜。だから復讐しようと』

「カッターキャーって…しかも笑顔で復讐って言わないでよ。証拠とかないの？』

『あるけど敢えてまだ出さない。それと今日から来る転校生は此方側の人間だから。此れ勿論秘密だよ？』

そう云いながら笑顔で肩に手を置くと彼女は苦笑いで頷いた。

「それにしても…こんな所でまた会うなんて。仕事以来ね」

彼女とは度々任務先で会うことがあった。

最近はさっぱりだったけど。

『一緒に教室行ってくれない？多分ドアに何かあると思うから』

「…まぁ良いわ。多分席はその転校生たちと近いと思うから良かったわね」

そこまで云うと声の大きさを元に戻した。

「じゃあ宜しくね！」

『はい、イリーナ先生。宜しくお願いします』

職員室を出て教室へと向かう。

途中みんなとすれ違ったので軽く手を振る。

「キャラ、作りすぎじゃない？」

『其の位が丁度良いでしょう？』

呆れるイリーナに微笑むと私達は顔を見合わせ笑った。

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