どうやらE組は一番敵に回してはいけない少女を裏切ってしまったようです

４．新居 ページ5

夢主side

現在夜の九時。

何と今から引っ越しします！

マフィアの密輸用トラックを使い東京へ移動。


『黒服さーん！家って何処にあるの？』

私がフレンドリー？に話し掛けると運転手こと黒服さんは此方を向く。

…安全運転は何処へ行った。

「首領に着くまで秘密と言われていますので」

『むむっ、気になるー！』

という雑談をしながら私達は新居へと辿り着いた。

…何と其処は。

椚ヶ丘中学校の裏山だった。

此れは後で知った事だが理事長に金を積んで任務終了迄借りてくれたらしい。

沢山の人が住むだけあってとてつもなくでかい。

荷物を運んでいると探偵社からの車も到着。

思った通り中に居たのは敦に太宰、鏡花だった。

「「「「「げっ」」」」」

私を除くみんな固まった。

『ちょっと！今から嫌でも一緒に住むんだからね！？仲良くしようよっ』

「Aが云うなら分かった」

流石は鏡花！

鏡花が賛同したのをきっかけに渋々と了承する面々。

『んじゃ、そー言う事で！今日から宜しくねー！』

「「「「「…おー…」」」」」

返事が暗い。


という事で今から入館です。

部屋はお父さんの計らいである程度は分かれていた。

二階建てで一階が共同スペース、二階が各自の部屋…何だけど。

『部屋広すぎーっ！！』

どの部屋も此れだけで一軒入るんじゃなかろうかというくらいでかい。

そして私の部屋には何と！

明らかにお父さん趣味のドレスが何着もあった。

いや、私此れをトラックに乗せた覚えないんだけど。


という感じで荷物整理もある程度終わり次はお風呂。

そして此れも女湯と男湯に分かれてた。

いやいや、何処の温泉だよ。

何故か悔しがってた太宰は取り敢えず殴っておき、風呂に入ると明日の為にもとそのままみんな寝た。


『んー…』

まだ暗いから夜中だろう。

私はふと目を覚ました。

時計を見ると二時過ぎでまだあまり時間も経っていない。

違和感を感じて起き上がると。

何故でしょう、不思議な事に太宰が居ましたー。

『っておい！なんで居るんだよ！』

「何だい？君から来るなんて珍しいではないか」

寝ぼけてるのか確信犯なのかそう云って抱きついて来る始末。

『ふふふ、太宰。乙女のベッドに入って来るとは良い度胸じゃないか』

私は太宰を蹴り飛ばすとお腹を抱えて「うがぁ」と悶え苦しむ彼を部屋の外に投げ捨てた。

『はぁ…此れで安心して寝られる』


次の朝、廊下で寝ている太宰が発見されたとか。

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