19.予想外の展開 ページ20
夢主side
「?…A、如何したの?」
キョロキョロと周りを見る私を不思議に思ったのか、渚が声を掛けて来る。
『ん?あぁ、今日此の会場にはあの女の両親が来てるはずなんだけどな〜って思って。渚は顔知ってる?』
「授業参観の時に見たことありますけど…。でも見つけてもこんな所で暴れたりしないよね?」
『其れは大丈夫だよ!…というか、私のことなんだと思ってるんだよ』
私がジロリと睨むと、「ははっ」と目を逸らす渚。
別に今日は彼奴等をどうこうしようという気はない。
ただ資料でちょっとしか見たことないから実物が見てみたかったのだ。
「二人で何話してんだよ、特に渚とかあんまり来たことねぇんだろ?食べなくて良いのかァ?」
何時迄も隅から動かない私達に中也が近付いて来る。
『あー、今から食べる。じゃあ渚、行こっか』
「うん!」
そうやって歩き出そうとした矢先。
「全員動くなっ!!」
ステージ上に現れた金髪の大男によって其の動きは止まった。
するといつの間に後ろにいたのか、太宰が肩を叩く。
「Aちゃん、此れが私達の今日の依頼でもあり君達の任務とこれからにも関わって来る大事なものだ」
『はい?』
「何せあの集団の狙いは君達の任務である社長を殺すことで、あのステージの上で人質になっているのは池守夫妻だからね」
急いで前を見ると確かに捕まっている夫婦には見覚えがあった。
「其処で提案なのだけれど。任務は自分達の手で終わらせたいし、池守家族は君の手で復讐したいだろう?だから…」
『共闘しないかって?…ま、良いよ。彼方側に異能力者は?』
「理解が早くて助かるよ。殺人異能集団だから殆どは異能力者だ…ほら」
『ん?あ、本当だ』
ステージの上には六人の体格の良い男がいるがそのうちの一人が空中に沢山のナイフを出現させた。
『しょうがない、やりますかー。…そうだ、渚に此れ渡しとくね』
手提げバックの中に入れていた物を取り出すと渚に渡す。
「此れは?」
『お面だよ。池守の親が来る事は知っていたし、顔がバレないようにしないといけないからね。勿論私もだけど』
「未だつけるなよ?今怪しい動きをするのは危険だ」
中也が云うと渚はお面をバッグにしまった。
今は丁度集団は社長探しに夢中になっている。
『今のうちに移動しようか』
そして私達は任務の妨害をして、その上復讐の邪魔になりそうな奴等を排除するために行動を開始した。
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サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年8月2日 19時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
さう(プロフ) - 絶対面白い!悪女ちゃんボコボコにして欲しいです!!更新楽しみにしております!!!! (2021年1月8日 19時) (レス) id: c9dfe6b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ - ここからが 面白いところなので 頑張って下さい!! (2020年3月27日 22時) (レス) id: c8a48f9c26 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 極・吹雪姫さん» きっと絶望の表情を見せてくれるよ!それでぶりっ子をいじめて夢主もどうとか言って結局罵倒されて落ち込むんじゃない?笑えるよもしそうだったら。そういう系のが見たいんで更新頑張って欲しい! (2019年7月15日 16時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
乃々 - くふ、やば、面白ww早く続き読みたいので更新頑張って!! (2019年7月4日 19時) (レス) id: b63f1450b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiri | 作成日時:2018年9月17日 21時