１６．本当にご愁傷様〜前編〜 ページ17
渚side
普段着で来て良いと言われた為動きやすいTシャツに短パンを履いた。
携帯等をリュックに入れていると呼び鈴が鳴った。
窓から見ると此の前同じ車が止まっていた。
『あ、おはよ〜』
此方に気づいた水無月さんが手を振って来たので振り返し、僕は急いで外に出た。
「お早う、水無月さん」
『じゃあ行こっか。さ、乗って乗って！』
車に乗ると黒い服を着た運転手さん？が発進させた。
「…ところで今日って何をするの？」
『ん？潜入任務だよ？』
「潜入任務かぁ〜…って、任務！？」
危うく手に持っていた携帯を落としそうになった。
『うん、本当は行く予定だった人が怪我しちゃってさ〜。背丈的にも丁度良いから』
「僕みたいな一般人が良いの？」
『首領に良いって云われたし良いんじゃない？』
え、そんなに軽い感じで良いの？
『ま、其の話はまた後でされるから。暇でしょ？お菓子食べようよ』
と云い彼女が並べたのは、テレビで見たことのある高級菓子であった。
『着いたよ！じゃあ早速首領室まで行こう！』
着くなり腕を引っ張られ僕は本部のビルへと入る。
そのままエレベーターで上まで上がると
『首領、失礼します』
と、いきなりドアを開けたので慌てて服装を整える。
…本当にこんな服装で良かったんだろうか。
少し足取りが重くなったが其れは部屋を見ると忘れてしまった。
「エリスちゃーん！このドレス着てみてーっ！」
「其の服は良いけど、リンタロウの必死さが嫌っ！」
半裸で逃げ回る少女と、其れを追い掛ける首領がいた。
此処で合ってるんだよね？
「…君達は此処で何も見ていない。良いね？」
水無月さんの一声で正気？に戻った首領は席に座ると真顔でそんな事を云った。
「はいっ！」
僕が緊張してそう云うと水無月さんも後に続いて云った。
『はい。首領がエリス嬢を追いかけ回していた所など見ていません』
…其れ、見たって云ってるのと同じだからね！？
僕が一人慌てると首領は何事も無かったかのように話を始めた。
「という訳で、君には此の船上パーティーに参加してもらいたいんだ」
「パーティー、ですか？」
「彼女に聞いているとは思うが一人行けない人が出てしまってね。二人一組でないと入れないので君を呼んだという訳だ」
『中也と龍も来るから安心して良いよ！』
「そこでだね」
急に真面目な顔になるとこう云った。
「君には女の子になって欲しいのだよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1512人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2021年8月2日 19時) (
レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
さう(プロフ) - 絶対面白い！悪女ちゃんボコボコにして欲しいです！！更新楽しみにしております！！！！ (2021年1月8日 19時) (レス) id: c9dfe6b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ - ここからが 面白いところなので 頑張って下さい！！ (2020年3月27日 22時) (レス) id: c8a48f9c26 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 極・吹雪姫さん» きっと絶望の表情を見せてくれるよ！それでぶりっ子をいじめて夢主もどうとか言って結局罵倒されて落ち込むんじゃない？笑えるよもしそうだったら。そういう系のが見たいんで更新頑張って欲しい！ (2019年7月15日 16時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
乃々 - くふ、やば、面白ｗｗ早く続き読みたいので更新頑張って！！ (2019年7月4日 19時) (レス) id: b63f1450b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kiri | 作成日時：2018年9月17日 21時
