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10.失態 ページ11

夢主side

私達は此の日、ある一つの失敗をした。

あれから一週間。

朝登校するとドアには必ず何か挟んであり、罵声や暴力は絶えないけど、退屈はしない日々を送っていた。

今日も任務で昼休みに早退した。

恐らく潮田渚のあの殺気のお陰であろうが前程は口を出されなかった。


潮田渚。

密かに裏で調べたが特別な情報は何も出て来なかった。

要するに彼は只の一般人なのだ。

つまりは、この前のあれは天性の才能ということになる。

『あー、羨ましいな!っと』

敵を銃で撃ち、一言。

「何がだ?」

殺し終わったのか中也が血で濡れた服で此方へ来ながら一言。

『潮田渚の才能?』

「あの殺気の事か」

『彼と戦ってみたいなー』

そう叫ぶと龍が私に向かって一言。

「水無月幹部。其の、申し上げにくいのですが」

『んー?』

「其の潮田渚。其処におります」

そうかー、其処にいるのかー。

『ん?』

其の意味を理解し龍の視線を辿ると、裏路地への入り口には。

「水無月、さん…?」

『あちゃー』

青髮の少年と緑髮の少女がいた。


渚side

今日は五時間で終わったので律も入れて三人で街に寄り道をしようということになった。

平日ということもあってか殆ど人がおらず、何処へ行こうか話して居た時。

近くの裏路地から「ぐわぁっ!」という人の叫び声が聞こえて来た。

何事かと走って行ってみると其処には。

「水無月、さん…?」

転校生の水無月さん達が居た。

太宰先生と中島さんと泉さんは居なかったけれど。

僕たちの事を見ると水無月さんは顔をしかめて『あちゃー』と云った。

僕は、いや僕達は理解が追いつかなかった。

何せ全員血を浴びていて、その上辺りには死体が転がっていたのだから。

『えっと…』

近づいて来た水無月さんから茅野を守るために前に立つ。

『別に殺したりしないよ?』

学校とキャラが違う。

「それ以上来ないで!…何でこんな事をしてるの?」

僕が聞くと彼女達は目を合わせて云った。

『説明するから此方においで?此の格好じゃ目立つし』

そう云い手を振る彼女に僕は警戒心を解かずに近寄ってみる。

「渚!?」

茅野は戸惑っているようだ、驚きの声を上げている。

『茅野さんだっけ?あなたにも説明してあげるから来なよ』

其処まで云うと彼女は銃を下に置き両手を上げると僕の横を通り過ぎ茅野に耳打ちした。

『…でしょ?』

何て云ったのかは分からなかった。

でも其の言葉で茅野は「分かった」と頷いた。

11.状況把握→←9.素質



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サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年8月2日 19時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
さう(プロフ) - 絶対面白い!悪女ちゃんボコボコにして欲しいです!!更新楽しみにしております!!!! (2021年1月8日 19時) (レス) id: c9dfe6b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ - ここからが 面白いところなので 頑張って下さい!! (2020年3月27日 22時) (レス) id: c8a48f9c26 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 極・吹雪姫さん» きっと絶望の表情を見せてくれるよ!それでぶりっ子をいじめて夢主もどうとか言って結局罵倒されて落ち込むんじゃない?笑えるよもしそうだったら。そういう系のが見たいんで更新頑張って欲しい! (2019年7月15日 16時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
乃々 - くふ、やば、面白ww早く続き読みたいので更新頑張って!! (2019年7月4日 19時) (レス) id: b63f1450b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kiri | 作成日時:2018年9月17日 21時

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