【暗殺教室】烏間の同僚は若返った３【男主】

八十六時間目 ページ16

「その事なんだけどさ…気になってたのよ。
どうして携帯ショップだけを狙うのか。で、律に彼に繋がるものを調べてもらったんだけど…」



不破が画面を見ながら言う。



「堀部イトナって、ここの社長の子供だった…」



そう言ってみんなの画面にも同じ記事が
映る。



「世界的にスマホの部品提供してた町工場だけど、一昨年、負債抱えて倒産しちゃって…社長夫婦は息子残して雲隠れだって…」



「けっ、つまんねぇ。それでグレただけって話か？
皆それぞれ悩みあんだよ。俺らんとこでコイツの面倒見させろよ」



そう言って寺坂達が、イトナを連れていく。



「寺坂……あいつ、完全に誘拐犯だ！」



「うるせぇ！聞こえてんだよ！」




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「じゃ、俺ちょっと先行ってるな！」



そう言ってAは寺坂達の元へとかけていく。




「てーらさかっ！！」



「どわっ！？ってAかよ！」




寺坂の後から飛びつく。
それも勢いよく。




「え、なんでイトナ草の中に突っ込んでんの？
何をどうやったらこう言う状況？」



「うるっせ！お前も起こすの手伝え！」



そんな会話をしていると、クラスのみんながだんだんと集まってくる。



「イトナ？大丈夫か。」



「やべ…なんか震えてるぞ？」




イトナの体が震え始める。



「寺坂に頭悪ぃって言われりゃキレるだろ。」



「たしかに一生の屈辱だな。」



「違う…また暴れ出すわ！」



3人は背を向けて走り出す。
だが、Aと寺坂はその場に立っていた。



「俺は、適当にやってるお前らとは違う…今すぐ！あいつを殺して勝利を！」



「寺坂！A！」



「寺坂パス。俺なんも言わない。」



「おう、そうしてろ。俺も考えてたよ。あんなタコ今日にでも殺してえってな…でもな、テメェに今すぐ奴を殺すなんて無理なんだよ」



「うるさい！！」



そう言ってイトナの触手が、寺坂へと
当たる。



「うわいたそ〜寺坂ドMかよ。」



「お前っ…喋らないんじゃなかったのかよっ！」



寺坂が一息ついて言う。



「イトナ、1度や2度負けたくらいでグレてんじゃねえ！100回失敗したっていい。3月までにたった1回殺せりゃ、それだけで俺らの勝ちよ」

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