水曜日４ ページ28
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motoki side
「普通に、夏の海もいきたいなぁ」
夜景の写った海を見て、そう思った。
『今年行ってなかったっけ？』
当たり前にそんな風に言ってくれたリンちゃん、一緒にいる時にその動画は見ていないから…。俺たちの動画を見てくれてるんだろうな。
「撮影ではねー、プライベートで行きたい。リンちゃん、沖縄とか行ったことある？」
『沖縄はないなぁ』
「海初めて見た時感動した」
『いいなー、行ってみたい』
「…行く？一緒に」
一緒に、少しだけ期待を込めてそう言うと、キラキラした目で俺を見つめた。
『え、いいの…？』
「いいのはこっちのセリフだよ」
『…モトキくんと行けたら、楽しそう』
そんな事言われたら、期待ちゃうじゃん？俺の事好きになってくれたのかなって。ニヤけそうになるのを堪えて視線を前へと向けた。
「じゃあ、週末に計画立てよう」
『早くない？ｗ』
「だって楽しみなんだもん」
『大丈夫、逃げないから』
「ほんとに？」
『…？沖縄は逃げないでしょ？』
「！…ふふ、そうだね」
リンちゃんの事だと思ったんだけどな、その様子だと大丈夫そうだ。沖縄楽しみだなぁ、なんて小さく笑うリンちゃん。
…可愛すぎる、この子
『あ、そうだ』
何かを思い出したように、自分の鞄の中から何かを取り出したリンちゃん
『…これ、時間ある日…一緒に行かない？』
「水族館の、チケット？」
『毎年会社からペアチケット貰えるんだけど、毎年結局行かなくて終わっちゃうんだ。モトキくんが、良かったら…だけど』
思いもよらないお誘いに、思わずその場にしゃがみ込んだ。上からリンちゃんが俺を呼ぶ声がする。
「どーしよ…めっちゃ嬉しい」
『モトキくん…？』
「明日行こ」
『へ？』
「明日、水族館行こう」
『大丈夫…なの？』
「俺は全然平気。明日も明後日も、その次も会いたい」
『じゃあ、明日また仕事終わりになっちゃうけど…それでも、いいなら』
「もちろん」
よっ、と足に力を込めて立ち上がる。
「そろそろ帰ろうか、少し冷えてきたし」
『うん』
そのあと、リンちゃんを家まで送って。
『また明日』なんて笑ってくれたリンちゃんを見て、まだドキドキして。そんな気持ちのままマサイの家へ、顔面緩みすぎって茶化されたけど。顔に出るくらい、楽しみで。
「どうも、フィッシャーズシルクです」
「モトキです」
撮影も、編集もいつも以上に頑張れた。
もう、君に会いたい。
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レモン - とても面白いです！私、モトキ君推しなので楽しめています。これからも体調に気をつけて頑張ってください！ (2020年4月5日 16時) (
レス) id: bbd6f120f3 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 善処さん» 更新遅くなってしまって申し訳ないです……！そう言っていただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます、更新がんばります！ (2020年2月18日 12時) (レス) id: 828ff03d5d (このIDを非表示/違反報告)
善処(プロフ) - 何度もスミマセン。kikiさんの書かれるモトキさんの雰囲気が柔らかくて凄くときめきました…kikiさんのペースで大丈夫ですので、続き楽しみにしてます。 (2019年12月20日 17時) (レス) id: 977f9d8c0c (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 善処さん» 善処様。嬉しいコメントありがとうございます…！嬉しいです、更新頑張れます。 (2019年12月12日 21時) (レス) id: 63f36c01d5 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - ゆりりんさん» ゆりりん様。ありがとうございます…！のろのろ更新ですが、これからも更新頑張ります！ (2019年12月12日 21時) (レス) id: 63f36c01d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki | 作成日時：2019年9月19日 23時
