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太宰さんが首領にご了承の返事を頂くのを交渉している間、僕は部屋に戻った
先程迄機嫌の良かった赤子は突然グズり不機嫌になっていた。頬を膨らませている姿は迚も愛らしく可愛い。
流石僕の娘だなと関心してしまう
『ぱぁぱ〜・・・』
「どうした?若しかして空腹なのか?」
『う〜・・・』
どうやら空腹で不機嫌だったらしい
僕は急いで布団に包んであった哺乳瓶と粉ミルクを取り出し作り始める
銀が小さい頃良く作っていた為お手の物と思っていたがそう簡単には作れなかった
悪戦苦闘し中々作れない
熱かったり冷たかったりの繰り返しでひたすら水を足したりお湯を足したりしていた
ミルクを作るだけに10分も掛かった
之には赤子も頭が来ていて怒っていた
それにしても泣かなかった事には非常に驚いた
泣くかと思い念の為赤子をおんぶ紐に取り付けたものの赤子は泣かずミルクが完成するのをずっと待っていたのだ
大した娘だな・・・とこの時感じた
そして作り終えたミルクを赤子にあげると物凄い勢いで飲み干している。余程腹が減っていたのだろう
赤子にしては随分痩せていたからな
これから沢山食させないとなとミルクをあげている時そう決意した
飲み終えたので僕は赤子の背中をトントンと叩きゲップをさせる。赤子は満足したのかふにゃりと僕に笑顔を見せる
嗚呼、なんて可愛いのだろうと一目惚れしてしまう
赤子の口の周りを拭こうとするとふと赤子の着ていた服に目がいく。ローマ字で名前らしき物が刺繍されていた
「貴様の名はAというのか?」
『あーい!』
「そうか。Aなのか。」
僕はAに微笑みAの頭をそっと撫でる
Aは嬉しそうに笑う
『ぱぁぱ〜・・・』
「なんだ?A」
『き〜!』
好きとでも言っているのだろうか
僕の袖を小さな手でぎゅっと掴んでいた
思わず鼓動が高鳴り心臓がトクトクと疾く動く
そして自然と頬がふんわりと紅くなる
僕は人生で初めて胸キュンを体験してしまった
「僕も好きだ」
『あーい!』
さり気なくAの頬に接物を交わす
人に愛情表現をしたのは何年ぶりだろうか
若しかしたらAが初めてなのかもしれないな
そう思うとつい口角が上がり笑みが浮ぶ
Aは目をぱちくりとさせ眠り始めた
僕は好かさず背中を叩くとゆっくりと目を閉じ眠りに入った
赤子にしは整った顔立ちで迚も美しかった
おやすみ、そうAに言葉を交わし
又頬に接物をした
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ニコ(プロフ) - 中原マミーとやつがれパピーは草www (2022年1月16日 2時) (レス) @page6 id: 3cff96fe75 (このIDを非表示/違反報告)
ミカンチャン(プロフ) - 中也ままがツボwwwww夜中だから変なツボ入ったwwww (2021年12月22日 23時) (レス) @page6 id: bf3a83fab0 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 白狐さん» それなですなぁ (2019年7月26日 22時) (レス) id: fe6437d156 (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - とても面白くて続きが気になります!更新頑張って下さい!(p`・ω・´q) (2019年4月27日 23時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - すごく面白くて好きです!!更新止まってるのは残念ですが、頑張って下さい! (2019年1月3日 21時) (レス) id: fc07deccbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちろっと | 作成日時:2018年5月20日 12時