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「じゃあ、私先行きます。ちょっとだけ、ここで待っててもらえますか？」
「うん」
サランさんを置いて、マンションの入り口へ向かう。
マンションが近づくたびに、鼓動が速くなっていく。
これで終わり、これで私の任務は終わり。
もう迷わないけど、不安はないけど、
ああなんでこんなに寂しいんだろう。
なんでこんなに涙が出そうなんだろう。
ピンポーンというチャイムの音が、今日はやけに切なく響いた。
「Aです。・・・サランさん連れて来ました」
「お疲れ。開けるから入って」
ジミンさんの声も心なしか震えているように聞こえた。
家に入り、ジミンさんに案内されリビングに行くと、テヒョンさん以外のメンバーさん全員が集まっていた。
私を見て、口を開こうとしたメンバーさんよりも先に口を開いた。
「まず、すみませんでした。勝手なことして、すみませんでした」
ユンギさんが、眉間にしわを寄せながらだからと声をあげた。
「・・・でも、ありがとうございます。
受け止めてくれて、勝手を許してくれて、ありがとうございます」
聞き終わると、みんな困ったように笑いながら、ただうなずいてくれた。
「テヒョンさんは、」
「テヒョナはコンビニ行ってこいって外出したよ。そろそろ帰ってくると思う」
私の隣に立っていたジミンさんが答えた。
「ありがとうございます。じゃあ、私もサランさん連れて来ます」
「・・・うん、お願い」
一度お辞儀をしてもう一度外に出た。
ふぅと深呼吸をして、歩き出そうとすると、後ろからジョングクくんに止められた。
「どうしたの？」
「Aは、それでいいの？」
「今更だよ笑、いいから連れて来たの」
「最後だから、確認させて」
「私は、」
テヒョンさんに出会って、今に至るまで、全てがフラッシュバックした。
何度も助けてもらって、いろいろなことを教えてくれて、
だから私はやっぱり、
「・・・これで、いいの」
彼の幸せを見ているだけしかできない。
「そっか、ならいい」
何か言いたそうに、でもそれを我慢するようにジョングクくんはじゃあと言って家に戻っていった。
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●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» なんでいつもそんなに嬉しいこと言ってくれるんですか！笑 本当にありがとうございます！ (2018年2月18日 0時) (
レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - ●さん» じっくり読み返してつくづく思ったのですが、このお話、本当に名作だと私は思っています^^私、twitterでも占ツクでもかなりの数のお話を読んでますが、本当に素晴らしい作品だと思っていますのでこれからもじっくり読ませていただきますね^^ (2018年2月16日 16時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» いつも本当にありがとうございます！少し物語をサラサラ〜と進めすぎた感じが否めませんが、ここからどうにか頑張ります 笑！ (2018年2月16日 14時) (レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 1から読み返して来ました^^テテ、どうなるのかな？更新とても楽しみに待っております^^ (2018年2月16日 12時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 胸がぎゅっと苦しいのがずっと続いてます( ；∀；)はぁ...どうなるのかな…更新楽しみに待っております！！ (2017年12月10日 6時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：● | 作成日時：2017年12月3日 20時
